【SNS特報班】宮崎大橋に謎のタイムカプセル

タイムカプセルが埋設されていることを知らせるプレート

 宮崎市の大淀川に架かる宮崎大橋に、「タイムカプセル」と書かれた場所を見つけました。誰が何の目的で埋めたのでしょうか。【宮崎市・介護士女性(51)】
 宮崎大橋をよく通るという女性。信号待ちで停車した際、橋の一部に「タイムカプセル」と書かれていることに気付き、気になっていたという。
 寄せられた情報を元に現地へ向かうと、橋西詰めの道路中央部に不思議な形をしたコンクリートを発見。航空写真で見ると、まが玉のようにも見える。裏側には「タイムカプセル埋設 昭和63年3月吉日」の文字を確認できた。
 他に手がかりは見つからず、橋を管理する国土交通省宮崎河川国道事務所を訪ねた。「事務所の創立60周年記念で埋めたようだ」と有力な情報をくれたのは、道路管理第一課の曽我沢子課長。さらに詳しく話を聞かせてもらった。
 事務所に残る「六十年のあゆみ」によると、4車線化工事を進めていた宮崎大橋の開通に合わせて設置。まが玉状のコンクリートは、担当技師が博物館に通いデザインしたといい、中にカプセルが入っているとされる。カプセルには橋の設計書などが入っており、「100周年式典あたりで開けてもらえたら」とも記されていた。
 同事務所は5月に創立97周年を迎える。現時点で取り出す予定はないといい、「補修などに合わせて取り出す形になるのでは」と曽我課長。カプセルが日の目を見るのはまだ先になりそうだ。

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