テスト焙煎の豆で、あめ玉開発 福島県いわき市 老舗あめ店とコーヒー店がコラボ商品

テスト焙煎後のコーヒー豆を使った飴(あめ)をPRする渡辺さん

 福島県いわき市の老舗あめ店「わたなべ飴本舗」とコーヒー店「bo―shi coffee」は、コーヒー豆を使ったあめ玉を開発した。コーヒー店が豆の品質を確認するため、焙煎して状態や香りを確認するテスト焙煎後の豆を使用。これまでは自己消費や廃棄されていたが、新たな商品として売り出している。

 原材料は砂糖、水あめ、コーヒーのみ。コーヒー豆を細かく砕き、練り込んだ。手作りならではの舌触りや風味にこだわったという。3月15日まで、東京都の戸越銀座商店街の「地域起点ショップここから」のほか、bo―shi coffeeでも購入できる。

 わたなべ飴本舗の三男で、市内でパーソナナルジムを営む渡辺剛さん(38)が企画した。あめ店は高齢の両親が2人で切り盛りし、商品の種類を絞るなど業態を見直していた。渡辺さんは新たな販路を開拓しようと、ギフト市場に注目。試験販売で利用客の反応を聞きながら価格や販売先を決める考えだ。

 渡辺さんは「コーヒー好きな人はもちろん、トレーニング前の糖質やカフェイン摂取にもお勧め」とPRしている。

コーヒーの風味が味わえる「コーヒー飴」

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