汚職指数、日本「清潔度」16位 デンマークが6年連続首位

 【ベルリン共同】世界の汚職を監視する非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナル(本部ドイツ)は30日、2023年版「汚職指数」を発表した。日本の「清潔度」は180カ国・地域中16位で前年の18位から上昇した。6年連続でデンマークが首位、最下位は昨年に続きソマリアだった。

 ロシアの侵攻を受けるウクライナは104位で、撲滅対策によって改善傾向にあるものの「侵攻が統治機構に影響を与え、汚職リスクを増大させている」と指摘。ロシアは141位で、プーチン政権の長年の支配が腐敗行為のはびこる環境をつくり出したと批判した。

 汚職指数は国際機関やシンクタンクのデータを基に清潔度を100点満点で数値化したもので、1995年から毎年公表している。指数では日本は73、デンマークは90、ソマリアは11だった。

 2位はフィンランド、3位はニュージーランドで、南スーダンとシリア、ベネズエラがソマリアに次いで順位が低かった。上位10位は欧州の国が目立ち、アジアではシンガポールが5位、香港が14位で日本より上位に入った。

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