JR群馬総社駅(群馬・前橋市)の駅舎と東西通路の新設でワークショップ 住民、利用者が活性化の可能性を探る

群馬総社駅周辺の将来像について議論する参加者

 JR群馬総社駅(前橋市総社町植野)の西口開設構想を巡り、市は28日、同市の総社市民サービスセンターで、「群馬総社駅まちワークショップ」を初めて開いた。2030年度の供用開始を目指す駅舎と東西をつなぐ自由通路の新設計画を受け、同駅の住民や利用者ら35人が駅周辺の将来像を考えた。

 駅周辺は近年、人口が増加。住宅地が広がる地域を対象にした西口を開設することで、送迎による混雑緩和や駅の利便性向上が見込まれている。

 ワークショップは2部構成で開催。1部では、地元でコーヒー店を営む高橋央樹さんと、西口開設に向けて調査や助言に当たる前橋工科大准教授の杉浦栄さんがそれぞれ登壇し、駅周辺の可能性を探った。

 高橋さんは「西口ロータリーに商業施設を設け、活性化につなげてほしい」と提案。杉浦さんは、若年層の人口が増えているとして「豊かな自然や文化、歴史的な資源もあり、駅を中心にしたまちづくりのポテンシャルが十分ある」と指摘した。

 2部では参加者が5班に分かれ、駅周辺の将来像について意見を出し合った。「幅広い世代や新旧住民が交流できるイベントの開催」「ゆっくり時間を過ごすカフェの開業」といった案が出された。3月2日に2回目のワークショップを開き、議論を深める。

 工事は28年度に始まる予定。

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