山梨県知事の告発状提出 二階派の還流金を不記載容疑

 山梨県の長崎幸太郎知事が、自身が代表を務める政治資金団体の2019~22年分の政治資金収支報告書に、自民党二階派(志帥会)からの寄付金1182万円を記載していなかったとして、同県の市民グループは30日、政治資金規正法違反の疑いで、知事と元会計責任者に対する告発状を甲府地検に提出した。

 元衆院議員の長崎知事は当時から二階派で、19年1月の知事選当選後も在籍し続けている。告発状などによると、派閥からパーティー券販売ノルマの超過分を現金で受領したのに、報告書に記載しなかった。

 知事は20日に記者会見し不記載を認めた上で「裏金化する意図も使った事実もない。猛省している」と話した。

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