能登半島地震 被災地でも活用「測量船」 その技術とは

海の深さや地形などを測る「測量船」と呼ばれる船があります。能登半島地震の被災地でも活用されている、その技術を取材しました。

■金丸真帆 記者

「瀬戸内海で海底の調査などを行う測量船くるしまです船内では最新の機器を使って水深の測量を行っています」

第六管区海上保安本部で唯一の測量船「くるしま」。水深や障害物などを調査しそれらの情報を元に海の地図、「海図」をつくっています。測量でとらえたのは沈没船です。「くるしま」に搭載されている「マルチビーム音響測深機」は、海底に音波を発射することで広範囲の地形を一度に把握することができます。魚礁と呼ばれる魚が集まるブロックもこの通りです。測量船は、能登半島地震の被災地でも活躍。地震による海底の地形の変動を調査しました。船で救援物資を届けることができるか調べるためです。

■第六管区海上保安本部 歌津仁太 海洋調査官

「海の中は(目で見て)わからないものばかりなので見えないものを海図に載せることで航行船舶の安全を図っている」

年間200日ほど海へ出て調査するという測量船「くるしま」。これからも海の安全を守り続けます。

【2024年1月30日 放送】

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