トヨタグループ不正続く 豊田章男会長が会見で謝罪「私自身がグループの責任者に」

テレビ愛知

トヨタグループでは豊田自動織機のほかにダイハツや日野自動車でも不正が発覚しています。30日、トヨタ自動車の豊田章男会長は名古屋市で会見を開き、グループ全体の責任者として信頼を取り戻すことを明言しました。

トヨタ産業技術記念館で開かれた会見にはトヨタ自動車の豊田章男会長、一人が登壇しました。

トヨタ自動車 豊田章男会長:
「日野自動車、ダイハツ工業、豊田自動織機の相次ぐ不正により、お客さまをはじめ、ステークホルダーの皆さまにご迷惑、ご心配をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます。」

トヨタ自動車は30日、2023年の世界販売台数が1123万台と4年連続世界一となったことを発表。順調な業績を残す一方、豊田自動織機の不正エンジン問題でランドクルーザーやハイエースなど10車種が出荷停止という事態に。

なぜ、不正が起きたのか?豊田自動織機の特別調査委員会は…

豊田自動織機の特別調査委員会 井上宏委員長:
「受託体質というものがあります。古くからトヨタ自動車から委託を受けてエンジンを開発、生産する事業が大部分、中心となっている。」

豊田自動織機の伊藤社長も…

豊田自動織機 伊藤浩一社長:
「トヨタ自動車とのコミュニケーションが不足しており…」

体制の問題が指摘され、豊田会長は自らがグループの責任者となると明言しました。

豊田会長:
「トヨタグループに私自身が責任者となろうと。そう表明することによって、現場が自ら考え、動くことができる企業風土の構築に一歩進み始めたいなと。2024年の株主総会、17社、全部に私が出席します。株主の立場でそれぞれの会社を見させていただく。(6月の株主総会までの)数カ月、どういうことを考えたか、何をしたかの意見交換をしたい。」

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