和歌山市・第2回水道料金検討会議

浄水場の更新や水管橋落下に伴う送水管の複線化、老朽化した水道管の更新などの課題に直面し、水道料金の改定を検討している和歌山市は、きょう(30日)有識者による2回目の水道料金検討会議を開きました。

第2回水道料金検討会議のもよう(1月30日・和歌山市小人町・あいあいセンター)

和歌山市の「新水道事業ビジョン」では、加納()浄水場の更新や送水管の複線化などを行うと、施設の維持管理に関する会計で2024年度から赤字が発生し、過去の利益などの蓄積も2025度に底をつくと試算していて、2025年度からの4年間で水道料金からの収入を43億7千万円、率にして17・8%増やすことが必要としているほか、2029年度からの4年間でもさらに7・4%増やすことが必要としています。

2025年度以降の水道料金改定を求める和歌山市の資料

和歌山市では、1998年度から水道料金の改定は行っていませんが「企業努力による経費削減対策に限界がきている。施設の強靱化()なども必要だ」と主張しています。

きょうの検討会議では、委員の「回収率100%以上を保つのはいまの料金体系では難しいのか」という質問に、和歌山市側は「水道料金そのものが下がっていて、物価や燃料費の高騰などもあって維持が困難だ」と答えました。

また別の委員からは「和歌山市は全国の中核市でも基本料金が安い。節水型トイレや洗濯機などの普及や、再生水を使用する事業者の増加などで、水道利用量が減少している」と指摘がありました。

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