世界文化遺産登録30年を記念 国宝姫路城の「西小天守」2月に初公開へ

2月1日から特別公開される西小天守(中央)=30日午前、姫路市本町(撮影・辰巳直之)

 国宝姫路城(兵庫県姫路市)の世界文化遺産登録30年を記念し、城内の小天守の一つ「西小天守」が初めて公開される。30日、報道関係者向けの内覧会があった。公開は2月1日~29日。

 西小天守は地上3階、地下2階。大天守の西側に位置することから「ひつじさる(未申)やぐら」とも呼ばれた。天守群に抜ける入り口を守る防御の要で、真下の敵を攻撃する「石落とし」や鉄砲を撃つ穴「狭間」を備える。

 最上階南側には、楼閣建築のシンボルとして漆塗りや金具で飾られた火灯窓などを設置している。

 午前9時~午後4時(最終受け付け)。入城料とは別に観覧料(300円)が必要。姫路城管理事務所TEL079.285.1146 (森下陽介)

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