輪島に仮設小学校 河井小で3月着工、5月完成 6校の数百人、合同で

仮設校舎が建設される河井小グラウンド=30日午後0時45分、輪島市内

  ●1日で発生1カ月

 能登半島地震で小学校校舎が被災したことを受け、輪島市が輪島地区6校の児童計587人を受け入れる仮設校舎を河井小グラウンドに建設することが30日、北國新聞社の取材で分かった。3月に着工し、5月の大型連休明けの授業開始を目指す。

 輪島市内には小学校が9校ある。門前地区は門前東、門前西の両小が24日、町野地区の町野小は30日再開し、輪島地区以外の3校は既に子どもを受け入れている。

 輪島地区の小学校は河井、鳳至、鵠巣、大屋、河原田、三井の6校。県教委による応急危険度判定で、河井小や鳳至小などの校舎は継続して使えないと判断された。

 市教委によると、6校には昨年12月1日時点で587人が在籍する。市内には数百人の児童が残っているとみられ、十分な教育環境を整えるには一定のスペースが必要となる。

 ただ、河原田などの小学校グラウンドは仮設住宅の建設予定地となっており、児童数が多く中心市街地にある河井小グラウンドが合同の仮設校舎の建設予定地に選ばれた。

 河井小には地震発生以降、救助活動や復旧支援のため、自衛隊第3師団が宿営しており、別の場所に移るとみられる。

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