リリー・フランキー 妻への深い愛と後悔に涙を流す姿 「コットンテール」予告

2024年3月1日より劇場公開される、リリー・フランキー主演の日英合作映画「コットンテール」の、予告編が公開された。

予告編は、兼三郎の妻・明子の葬儀のシーンから始まる。イギリスに到着した兼三郎が愛おしそうに明子の遺骨に語りかける姿や、息子の慧やその妻・さつきとすれ違っていく様子、そして家族のことも自分のことも分からなくなっていくことに強い恐れを抱く明子など、現在のイギリスと過去の東京を行き来しながら、兼三郎の妻への深い愛と後悔が映し出される。臨終の際の明子を思い出しながら、「約束したんだけどなあ…母さんを守ってあげられなかった」と涙を流す兼三郎の姿も収められている。

「コットンテール」は、妻・明子(木村多江)を失うまで、一人息子の慧(トシ)と疎遠になっていた兼三郎らの物語。明子の葬式で、久しぶりにトシと妻さつき、孫のエミに会った兼三郎。喪主の兼三郎は、酒に酔い、だらしない態度を見せる。明子の遺言状は、子供の頃に愛した「ピーターラビット」の発祥地で、夫婦で行きたいと思っていたイギリスのウィンダミア湖に散骨してほしいという内容だった。兼三郎と慧一家は、明子の最後の願いをかなえるためイギリスに向かう。しかし、心を開き合えない兼三郎と慧は言い争いとなり、兼三郎は何も言わずに一人で湖に向かってしまう。道に迷い途方に暮れる中、農場でジョンと娘メアリーの世話になり、次第に心が安らいでいった兼三郎は、迎えに来たトシにずっと言えなかった秘密を打ち明ける。

主演のリリー・フランキーに加え、木村多江、錦戸亮、高梨臨らが出演。監督・脚本は、早稲田大学に留学経験があり、日本の映画や小説などに多く触れてきたパトリック・ディキンソンが務めている。日本に素晴らしいスタッフやキャストがいることを知ったディキンソン監督は、インターナショナルな作品の方が面白くなると考え、日本とイギリスの2つの国をまたがる話にすることを決めたと合作の経緯を語っている。

【作品情報】
コットンテール
2024年3月1日(金)新宿ピカデリーほか全国公開
配給:ロングライド
©️2023 Magnolia Mae/ Office Shirous

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