GM、24年好業績見込む 株主還元強化も示唆 株価急伸

Joseph White

[デトロイト 30日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は30日、2024年の好調な業績見通しを発表したほか、株主還元の強化を示唆した。これを受け株価は一時約10%上昇した。

メアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は投資家向けの書簡で「米経済、労働市場、自動車販売などが引き続き底堅く推移するとのコンセンサスが高まっている」と指摘。発行済み株式総数を現在の約12億株から10億株未満に引き下げると述べた。

また「株主への現金の還元を優先している」と強調。24年のフリーキャッシュフローは80億─100億ドルになると見込んだ。

電気自動車(EV)全体の販売台数に関しては米市場に占める割合が23年の7%から24年は10%に拡大する予想した。

24年の調整後税引前利益見通しは120億─140億ドル。23年は124億ドルだった。設備投資はほぼ横ばいに抑えるという。

24年の1株利益見通しは8.50─9.50ドル。23年は7.68ドルだった。

23年の第4・四半期決算は純利益が5.2%増の21億ドル。売上高は430億ドルだった。

調整後税引前利益は54%減の18億ドルだった。全米自動車労働組合(UAW)のストライキの影響や自動運転車部門クルーズのコスト増、在庫として保有していたEV用バッテリーセルに関連する評価損11億ドルの計上などが響いた。

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