奄美でワインを海底熟成 地域創生へ、5百本沈める

鹿児島県瀬戸内町沖の大島海峡の海底に沈められたワイン(中央)=30日(アイスリー提供)

 鹿児島県・奄美群島の大島海峡で30日、東京のPR会社がワインを海底で熟成させ、地域創生を目指す新規事業を始めた。PR会社社長の森谷悠以さん(38)は、海底熟成の例は「日本にほぼない」と意気込んでいる。

 熟成場所は、奄美大島南部にある瀬戸内町の集落から近い沖合。この日はクレーン船とダイバーが、深さ約20メートルの砂地の海底に、ステンレス製の籠に入れられた約500本の瓶入り欧州産ワインを沈めた。

 今回のワインの大半は6月まで寝かせ、7月から提供する予定。ダイバーによると、30日の日中の水温は21度。森谷さんは「水温が高く、夏を越せるかどうかが一番の課題」と話す。

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