マーティン・スコセッシ監督、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』3時間以上の上映時間は「適切」

マーティン・スコセッシ監督にとって、『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の3時間以上の上映時間は「適切」と感じるものだったという。

スコセッシ監督は、バラエティにこう話している、「どう反応してよいのかわからない。多くの人々は、それを受け入れたという事実以外はね。『もう1度観たい』という人もいる」「全ての映画が万人向けではないし、全ての小説が万人向けでもない。絵画もね。この映画が誰からも受け入れられるものかどうかは分からないよ。(この長さが)適切だと感じたし、観ている時にそう感じた。その中を感じたんだよ」

同映画では、アーネスト・バークハート(レオナルド・ディカプリオ)の妻モリ-・バークハート役を演じたリリー・グラッドストーンがアカデミー賞の主演女優賞にノミネートされているが、同監督は『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』での演技を見て直ぐにリリーのキャスティングを決めたそうで「『ライフ・ゴーズ・オン』でリリーがしていたこと、空間とスクリーンの支配の仕方、ミニマルで非常に内なるものの感情的インパクトを見たが、それが私が探していたものだった」と振り返っている。

一方ディカプリオは、先住民にルーツを持つ女優として初めて同賞にノミネートされたリリーが、ストーリーの構築に大きく貢献したとして、こう語っている。「モリ-を体現する彼女の才能と能力のほかにも、彼女はストーリーを作る上での権威となり、パートナーとなったんだ」「僕らは、この映画を『陽のあたる場所』や『女相続人』『赤い河』といった1940年代の映画にインスパイアされた頼りにならない主人公をもとにした。僕のキャラクターは、影に潜んでいるんだ」「でもリリーは、(2人の)関係に関して特定の答えの核にたどり着かなければならない時に、そこにいたんだ。リリーは僕らにとってはモリ-だった。マーティンがそれを証明できるよ。彼女は、いつも答えを知っているようだった」

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