マリナーズが連日のトレード補強 ロイヤルズからテイラーを獲得

ツインズからホルヘ・ポランコを獲得したばかりのマリナーズがさらなるトレード補強に動いた。日本時間1月31日、マリナーズはロイヤルズとのトレードを成立させ、後日指名選手1人(または金銭)との交換でサマッド・テイラーを獲得。内外野を守れる俊足好打のユーティリティ・プレーヤーを獲得し、選手層に厚みを加えることに成功した。ロイヤルズはオリオールズからFAとなっていたアダム・フレイジャーとの1年契約を正式発表。ロースターの40人枠を空けるためにテイラーを放出した形となる。

現在25歳のテイラーは2016年ドラフト10巡目指名でインディアンス(現ガーディアンズ)に入団し、2017年7月にジョー・スミスとのトレードでトーマス・パノーンとともにブルージェイズへ移籍。2022年8月にはウィット・メリフィールドとのトレードでマックス・カスティーヨとともにロイヤルズへ移籍し、昨年6月にメジャーデビューを果たした。メジャーでは31試合に出場し、打率.200、0本塁打、4打点、OPS.546に終わったが、8度の盗塁をすべて成功させるなど持ち味を発揮。マイナーAAA級では89試合に出場して打率.301、8本塁打、55打点、43盗塁、出塁率.418、OPS.884の好成績を残した。

テイラーの最大の武器はスピードであり、昨季の平均スプリント・スピードは秒速29.1フィートを記録。これはメジャー全体の上位9%に入る数字である。開幕ロースター入りは確実ではないものの、マリナーズの「代走の切り札」となる可能性を秘めた選手だ。また、内外野を守れる点も魅力であり、昨季は左翼で15試合、二塁で12試合、三塁で2試合、中堅で1試合に出場。本職は二塁だが、マイナー時代には遊撃を守った経験もある。

開幕ロースター入りに向けて、ジョシュ・ロハス、ルイス・ウリアス、ディラン・ムーア、テイラー・トラメル、サム・ハガーティ、ケイド・マーロウ、ドミニク・キャンゾーンらとの競争が予想される。このうちロハスとウリアスは三塁でプラトーン起用が予定されており、ムーアとトラメルはすでにマイナー・オプションが切れているため、マイナー・オプションを残しているテイラーが開幕ロースター入りするためには、オープン戦でのアピールが必要になりそうだ。

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