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●文:[クリエイターチャンネル] Matt RiderJapan
【フリーランス映像クリエイター: Matt RiderJapan】仕事の傍ら趣味のバイクに関わる動画をYouTubeで発信している。
バイクで旅をするのが好きで日本国内だけでなく過去にはベトナム縦断バイク旅なども動画で配信。
実は元TVマンだったという噂が…。
こんにちは、マットです!! 今回は先日発表されたばかりのトライアンフのニューモデル、スピード400とスクランブラー400Xを取り上げます。日本国内でも普通自動二輪免許で乗れる中型バイクとして話題になっているモデルですね!
まずはプロモーションビデオチェック!
まずはすっかりお馴染みになったプロモーションビデオチェック! 映像ディレクターとして本業ですので、各メーカーさんの動画チェックは欠かさずにしております笑。
トライアンフ スピード400、スクランブラー400Xオフィシャル映像 »
30秒ほどと短めのプロモーションビデオです! もう少ししっかり見たいなと思う反面、WEB広告などで流すにはちょうどいい短さですね。
冒頭はこのヨンヒャクシリーズのスローガンの「HAVE IT ALL」の字幕とスピード400の走行シーンからスタート! BGMもUKロック調な爽やかなものをチョイスしています。イギリスのブランドという事でBGMのチョイスはセンスがあっていいな~と思いました(僕も個人的にこういう爽やかロック調なBGMを選びがちです)。
基本的には「全く新しいトライアンフ」、「初心者でも気軽に扱えるモデル」、この2つのコンセプトが目玉となってくるシリーズだと思いますが、それを30秒で伝えるには、なかなか難しいものがありますね…。
「全く新しいトライアンフのモデルでビーチに遊びに来たぞ!」といったスピード400とスクランブラー400Xとともにあるライフスタイルを表現したいとは思うのですが、「尺的に厳しいよな〜僕ならどうするのかな〜」と考えてみたところ、やはり「伝えたいポイントを絞るしかない」という結論に至りました。30秒でスピード400/スクランブラー400Xを各1本、合計2本だと作り手としては作りやすいですけど、どうしてもまとめて一本でとなるとムズカシイですね笑。
スクランブラー400Xはキャラクターがわかりやすい一方で…
スクランブラー400Xの方はダートを駆け抜けるシーンがあるため「本格的な走破性を持ったスクランブラーモデル」というイメージがビデオから読み取れます。一方、スクランブラーよりも足つきがよい分、初心者に優しいスピード400には、ワインディングを走っているシーンが採用されています。ちょっとしたS字でライダーが切り返しをするカットも入っているため、ここから「軽さも結構アピールしてる!」と読み取る事ができました。
個人的な感想ですが、スクランブラー400Xもグループショットで両モデル4台によるオンロード走行シーンがあります。それに加えてオフロード走行シーンも採用されていたので、相対的に見るとスピード400の方がメッセージ性が弱くなってしまっている印象があります。
せっかく初心者でも扱いやすいモデルという触れ込みなので、僕が映像を制作するのであれば、スピード400の方は女性ライダーをメインに据える事で、初心者フレンドリーなメッセージ性を持たせたいなという感想を持ちました。
個人的お気に入りポイントは最後のラストカット。2台の並走シーンからその間にトライアンフロゴをアニメーションで出すコダワリのポイントがイイ笑!!
やはりラストカットは一番コダワリたくなるのがクリエイターの性ですね!! 個人的には動画構成をつくる上で、ラストカットと同じぐらいファーストカットにもこだわりたいと思っていますが…。
トライアンフのイメージ的なプロモーションビデオは他のビデオでも全体的に尺が短めですが、車両解説ビデオがしっかり用意されていたり、本国のローンチレポートビデオなどの発信も盛んです。しかも今回のこのモデルはローンチレポートビデオの方を重視していると感じたぐらいしっかりとした作りですね笑。
スピード400の車体解説ビデオ »
スクランブラー400Xの車体解説ビデオ »
両モデルの本国ローンチの様子を記録したアフタービデオ。車体解説〜ローンチの様子まで本格的な作りです »
さっそく試乗…質感良し! デザイン良し! 走りは元気なスピード400
さてここからは実際にスピード400とスクランブラー400Xを試乗してきた感想です。2台とも短時間試乗かつほぼ新車という条件下ではありますが、感じた事を伝えていきたいと思います。
まず実写を見たときの両モデルに対する感想が「質感めっちゃイイ!」という事でした。特に海外メーカーの中排気量モデルだと、どうしても廉価版というイメージがつきがちです。でも、今回のトライアンフの両モデルは、グローバル向けとして本気でトライアンフが作り込んで来ていることが車体の各部からひしひしと伝わってきました。
車体の質感が良いのは確認できましたが、肝心な走りはどうか…!?
これまたびっくり。クラシカルなデザインからホンダ・GB350などといった、ゆったり鼓動を楽しむ系のモデルと思いきや、中〜高回転型の元気の良いエンジンでした。どちらかというとKTM・390DUKEやBMW・G310Rにキャラクターは似ています。
水冷DOHC単気筒エンジンは40馬力ほどのパワーを発揮しますが、かといってピークパワーを高回転域で絞り出しすぎている訳でもなく、中低速域のトルクもしっかり出ていて、走り出しもラクな印象を受けました。400cc単気筒エンジンにも関わらず、想像以上にかっ飛ばせる系のエンジンですね。
新車という事もあるかもしれませんが、サスペンションがやや硬めの設定で、ある程度のスポーツ走行も想定していそうです。気になる足つき性は、シート高が790mmほどと高めなものの、少しシート幅があるため、極端に低いという訳ではありません。車重が約170kgほどと軽いことも考慮すれば、初心者にも十分オススメできるポジションといえるでしょう。
スクランブラー400Xは本格派!?
プロモーションビデオ内でもダート走行シーンなどといった印象が深いスクランブラー400X。こちらもエンジン等、基本的なプラットフォームはスピード400と共通です。その一方でフロントに19インチの大きめなタイヤを採用したり、フレームや全長・ホイールベースなどは車種専用設計にすることで、本格的なスクランブラーモデルとして作り込んでいることが分かります。
いざ、こちらも試乗してみると思ったより車格が大きめな事にびっくり。シート高が835mmと腰高なポジションで、身長165cmの僕が跨ると片足のつま先がツンツン状態…両足はほぼつきません笑。ですが、車重が約180kgと車格の割には軽めなので、初心者の方でもすぐに慣れてあまり不安は感じなくなるかもしれません。
こちらもほぼ新車という事もあり、前後サスペンションは硬めのセッティングでしたが試乗車によってはリアサスが少し柔らかくなっているものもありました。慣らし運転が進んでアタリが出てくるとまた変わった印象を受けるかもしれません。
エンジンはスピード400と変わらないはずですが、車格の大きさや重量などといった要因からスピード400よりはアクセルを開けていっても、ゆったり目な印象を受けました。走行中に橋のつなぎ目や減速帯、段差を乗り上げて駐車場に進入したりしてみましたが、車体の剛性感も高くフロントフォークとタイヤが上手く衝撃を吸収してくれました。この辺りはさすがのオフロード走行も意識した作りもしているなという印象です。
走り出すとスピード400同様に乗りやすいキャラクターですが、初心者にとってはシート高の高さが少しネックになると思います。スクランブラーとしては初心者向けだけれど、スピード400に比べれば玄人向けといえそうです。
プロモーションビデオの印象以上にイイ!
さて、まとめるとスピード400はPVのイメージ以上に初心者にもオススメな「乗りやすいネイキッド」で、スクランブラー400Xはきちんとオフロード走行を意識した「本格的なスクランブラー」を地でいくモデルといえます。PVで打ち出されていたイメージ以上の良さを実感できました。
なにより映像では表現しきれていない、実車の高い質感は所有欲を掻き立ててくれます。スピード400とスクランブラー400Xの良さをぜひ一度、その目で見て、乗って確かめてみてください。
僕のYouTubeにも速報という形ではありますが、両モデルのインプレッションを投稿しています。是非御覧ください!!
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