ご当地グルメで地域活性へ 長崎・西海でサミット 関係者ら情報共有

先進地の成功事例の紹介などがあった「新・ご当地グルメサミット」=西海市、オリーブベイホテル

 地元食材を使った新しいご当地グルメによる地域活性化に取り組んでいる推進協議会の関係者らを招き、「新・ご当地グルメサミット」が26日、長崎県西海市大島町のオリーブベイホテルで開かれた。
 一昨年3月から市内で提供が始まった同グルメ「西海シマアジ旨(うま)造り膳」(2500円~2750円)の周知とともに、先進地の成功事例を共有し、活性化の参考にしてもらおうと市が主催。県内の自治体、観光関係者ら約30人が聴講した。
 青森県深浦、中泊両町や千葉県館山市、西海市の各推進協議会の事務局長らが、活動を始めた経緯や内容、組織運営について紹介。同グルメの提唱者で、これら4市町のメニューをプロデュースしたヒロ中田さんが「西海市の『新・ご当地グルメ』成功に向けて」と題して話した。
 中田さんは同グルメが成功するためのポイントとして、官民連携力やキーとなる店の存在など10項目を挙げ、「旨造り膳」に関しては「(価格が)顧客ニーズにマッチしていない状態」と指摘。全店共通メニューにリニューアルし、第2弾として個人客向けのリーズナブルな「旨造り丼」の開発を提案した。
 最後に一番重要なポイントは「人づくり、人磨き」とし、「取り巻く人たち全員が地域ばかになるよう、心を変えないといけない」と訴えた。

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