米GM、傘下クルーズへの支出を24年に約10億ドル削減へ

David Shepardson Joseph White

[デトロイト 30日 ロイター] - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は30日、傘下の自動運転車部門クルーズへの支出を2024年に約10億ドル削減すると発表した。ただ、自動運転プロジェクトには引き続きコミットする考えを強調した。

クルーズは先週、昨年10月に同社の無人タクシーが起こした人身事故に関する米司法省と証券取引委員会(SEC)の調査を受けていると明らかにした。この事故後、クルーズとGMは大きな批判にさらされ、カリフォルニア州は同社の無人タクシーの州内での営業許可を停止した。

GMのメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は30日、「クルーズに再度集中し再出発させる」と述べ、「近いうちに」運転再開のスケジュールを開示する考えを示した。

GMによると、クルーズは2023年に27億ドルの税引き前損失を計上した。この損失には、人員削減で第4・四半期に発生した5億ドルのリストラ費用は含まれていない。

バーラ氏は「われわれはクルーズにコミットしている」と強調した。

クルーズの今年の支出は、ソフトウェアとエンジニアリングの人材確保に集中する見通だという。

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