「もったいない」という社員の声で… 野菜の端材使った餃子の具を開発 「アキモと宇都宮餃子会」

 宇都宮市の野菜加工食品メーカーと宇都宮餃子会が、漬物を製造する過程で廃棄される野菜の端材を使った「餃子の具」を共同で開発し、宇都宮市の佐藤栄一市長に商品の完成を報告しました。

 「白菜餃子の具」を開発したのは、宇都宮市の野菜加工食品メーカー「アキモ」です。

 アキモは、白菜の浅漬けを製造する過程で、残る芯の部分を廃棄するのは「もったいない」という声が社員からあがり、何かに利用したいと宇都宮餃子会に監修を依頼して開発しました。

 完成した「白菜餃子の具」は、塩漬けした白菜の芯を粗くすりおろしてニラを混ぜ、しいたけパウダーなどで味付けしてねった野菜の餡でひき肉を混ぜるだけで簡単に餃子のたねがつくれるということです。

 この取り組みは、宇都宮市のもったいない運動の活動方針に沿うことから、商品のパッケージには食品として初めて運動の推進ロゴマークが標示されます。

 アキモの秋本薫社長と宇都宮餃子会の鈴木章弘事務局長が宇都宮市役所を訪れ、佐藤市長に商品の完成を報告しました。

 佐藤市長は「白菜餃子の具」を使った餃子を試食し、人や物などを大切にするテーマで市内で行われている「もったいないフェア」に「ぜひ、参加してほしい」と述べました。

 「白菜餃子の具」は2月1日から県内や関東などのスーパーマーケットで販売されます。

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