89歳のピアノボランティア、中国・広州市の病院で「癒やし」の演奏

89歳のピアノボランティア、中国・広州市の病院で「癒やし」の演奏

 【新華社広州1月31日】中国広東省広州市の番禺区中心医院で、ボランティアの奏でるピアノの音色が患者の不安を和らげている。同医院は地元住民の医療体験を向上させようと、1年前から音楽ボランティアサービスを提供している。

 鄔品賢(お・ひんけん)さん(89)も、多くの学生や若者とともにボランティアに参加している一人。昨年8月末から毎週木曜日の午前、同医院の外来ホールに置かれたピアノの前に座り、人々のために演奏している。「ピアノを弾くのが好きだし、病院に来るみんなの気持ちを音楽で明るくしたい。体と心の健康はどちらも大切だ」と語る。

 地元番禺区の出身で、幼い頃から音楽が好きだったという鄔さん。中学と師範学校に通っていた頃にピアノに触れ、簡単な曲を弾けるようになった。定年退職後、高齢者向けの学校「老年大学」で二胡を学んだことをきっかけに、演奏の趣味を再開。音楽を通じてより多くの人々に癒やしと温かさを届けようと、ピアノ演奏のボランティアに志願したという。(記者/徐弘毅)

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