遊撃手補強を目指すマーリンズ 昨季全休のモンデシー獲得に興味

マーリンズは内野手、特に遊撃手の補強を目指しているとみられるが、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、左ひざの手術を受けて昨季を全休し、シーズン終了後にレッドソックスからFAとなったアダルベルト・モンデシーの獲得に興味を示しているようだ。今オフのマーリンズはまだFA市場でメジャー契約を1つも結んでいない唯一の球団となっており、昨季からの戦力アップは皆無という状況。故障が非常に多い一方で高いポテンシャルを秘めるモンデシーの獲得に動くのだろうか。

現在28歳のモンデシーはロイヤルズが世界一となった2015年のワールドシリーズでメジャーデビュー。2018年には75試合で打率.276、14本塁打、32盗塁、OPS.804の好成績を残し、スター候補生として大きな注目を浴びた。2019年に102試合で自己最多の43盗塁をマークしたあと、短縮シーズンの2020年は59試合に出場して打率.256、6本塁打、24盗塁、OPS.710を記録したが、その後は相次ぐ故障で満足に稼働できず、2021年は35試合、2022年は15試合だけ。トレードでレッドソックスへ移籍した昨季は左ひざの手術の影響で全休となった。

マーリンズは現時点では2022年にナ・リーグ盗塁王となったジョン・バーティが正遊撃手の最有力候補。しかし、内外野を守れるバーティはユーティリティ・プレーヤーとして起用してこそ真価を発揮する選手であり、チームとしては別のレギュラー候補を獲得したいという思惑があるのだろう。現有戦力ではビダル・ブルハン、イグゼイビアー・エドワーズ、ジェイコブ・アマヤといった若手内野手たちもレギュラー獲得を狙っているが、もしモンデシーが健康にフルシーズン稼働できれば、これらのどの選手よりも優れた成績を収めるはずだ。

なお、父ラウル・モンデシーはかつてドジャースなどで活躍した元スター外野手であり、1994年には打率.306、16本塁打、11盗塁、OPS.849をマークして新人王を受賞。強肩を武器に2度のゴールドグラブ賞に輝いたほか、シーズン30本塁打&30盗塁も2度達成した。メジャー13シーズンで通算1525試合に出場し、1589安打、打率.273、271本塁打、860打点、229盗塁、OPS.816を記録している。

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