おかえりコウノトリ 2羽が飛来 1羽は2年前と同じ個体 野鳥愛好者ら「ゆっくりしてって」兵庫・伊丹

長いくちばしで魚をくわえるコウノトリ=伊丹市昆陽池3

 国の特別天然記念物コウノトリが2羽、兵庫県伊丹市に飛来した。うち1羽は2年前に阪神間で初めて飛来が確認された個体で、地元の野鳥愛好者らは「おかえり」と歓迎している。

 昆陽池公園(同市昆陽池3)で野鳥観察を続けるグループ「チームK」によると、2羽は27日昼過ぎに同公園上空を北へ飛び、約1.5キロ北西の西池(同市鴻池)に降り立ったことが確認された。その後も電柱に止まっている姿などが観察されたが、29日には1羽が行方不明に。もう1羽は30日、昆陽池公園に姿を見せた。

 個体識別用の足輪から、残った1羽は京都府綾部市生まれの雄「J0355」で愛称は「あやと」。2022年2月に初めて昆陽池公園に現れ、何度か飛来しているという。行方不明の1羽は昨年兵庫県豊岡市で生まれた雄「J0693」。チームKの尾崎由紀さん(59)=伊丹市=は「久しぶりの『あやと』。今回はゆっくりしてくれるかな。毎日の確認が忙しくなります」と声を弾ませた。(吉田敦史)

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