「つくバス」減便へ 運転手不足、4月から 茨城・つくば市

つくば市のコミュニティーバス「つくバス」=同市研究学園

茨城県つくば市は4月1日から、市のコミュニティーバス「つくバス」を減便する。バスの運転手不足が要因で、改正前の317便から、平日が13.6%減の274便、土日祝日は32.8%減の213便に減らす。

つくバスは、関東鉄道(同県土浦市)が市から業務を請け負い運行。TX各駅や高校前などをつなぐ10路線で、2022年度は98万2千人が利用し、市民の日常生活を支えている。

同市総合交通政策課は、通勤・通学で利用者の多い平日の朝と夜の便の維持を優先し、比較的利用者の少ない平日昼と土日祝日を中心に減便したとしている。これまで土日祝日と平日で同じ時刻表で運行していたが、新たに土日祝日の時刻表を作成した。

これまでは10路線を運転手53人で運行していたが、改正後は平日46人、土日祝日35人の体制に移行。土日祝日に働く運転手を減らし、労働環境を改善する。

4月からは、労働基準法改正に伴い、バス運転手の業務時間に上限規制が適用される。長時間労働の改善が期待されるが、人手不足の深刻化も懸念される。県内では同社のほか、茨城交通(水戸市)も路線バスの減便で対応する。

同課の担当者は「路線バスとの重複路線を整理するなど市内バス路線を考え直す時期に来ている。今後、運転手が確保できれば増便できるよう調整しながら対応したい」と理解を求めた。

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