EVの世界的需要減速、自動車メーカーの経営に重大な影響

Nick Carey Joseph White

[30日 ロイター] - 自動車メーカーとサプライヤー各社が将来にわたる電気自動車(EV)の需要に大きく賭ける中、目先の世界的な需要の減速は経営破綻や新規株式公開(IPO)の撤回、生産の削減といった重大な影響を各社にもたらしている。

設備投資と技術開発が実際のEV需要を超過しており、各社にはコストを削減するよう求める圧力が強まっている。

ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は30日、決算発表後の電話会見で「EVの成長ペースが鈍化しているのは事実であり、それによってある程度の不確実性が生じている。当社は需要に見合った生産を行う」と述べた。

GMは以前、需要の減速を理由にEV生産目標を引き下げていた。だがバーラ氏はアナリストに対し、米国におけるEVの販売が昨年の約7%増から今年は少なくとも10%増になるという業界見通しに「勇気付けられた」と語った。

フォード・モーターも以前、成長が従来の想定よりも減速しているため、EVの生産計画を下方修正している。

テスラのイーロン・マクスCEOは先週、同社の販売台数が今年に伸びが大きく鈍化するとの見通しを示した。これを受け、同社株の時価総額は翌日に800億ドル減少した。

ACRアルパイン・キャピタル・リサーチのポートフォリオマネジャー、ティム・ピエチョウスキー氏は「EVの充電や低温時のバッテリーの強靭性欠如といった制約事項が顧客を不安にさせているのは間違いない」と話した。

ルノーは29日、EV子会社「アンペア」のIPOを中止することを決定したと発表した。

© ロイター