トレビスにカーボロネロ…さいたまで「ヨーロッパ野菜」の料理コンテスト 給食、スイーツなど4部門で競う

給食部門で最優秀賞を受賞したカーボロネロと豚肉の中華丼(左)とカリフローレと茎わかめのピリ辛ごまあえ

 埼玉県さいたま市産のヨーロッパ野菜の認知向上を高めようと、「さいたまヨーロッパ野菜料理コンテスト」が、同市北区のプラザノースで開かれた。市内産のヨーロッパ野菜や指定の調味料を使用することが条件。洋食部門や給食部門などが設けられ、プロのシェフや栄養技師が腕を振るった。

 地元産のヨーロッパ野菜の生産や普及を行っている「さいたまヨーロッパ野菜研究会」らによる「さいたま食文化未来創造プロジェクト実行委員会」が主催。今回で8回目を迎え、県内の飲食店従事者ら60人以上から応募があった。最終選考には4部門(洋食、給食、スイーツ、フリースタイル部門)にそれぞれ4人が進んだ。

 洋食部門で最優秀賞の市長賞を受賞したのは、所沢市のレストラン「SACULA DINER」のシェフ荒井則行さん(41)。料理名は「トレビスのコンパレゾン」で、収穫前のトレビス(ラディッキオ)をイメージした。荒井さんは「見た目の雰囲気にもこだわった。来年もチャンスがあったら参加したい」と話していた。

 給食部門で市長賞を受賞したのは市立与野西北小学校の栄養技師、山口哲生さん。メニューはカーボロネロと豚肉の中華丼、カリフローレと茎わかめのピリ辛ごまあえ。この給食は昨年12月に同校で提供したもので、「地元の野菜を知ってもらおうと4年前から給食にヨーロッパ野菜を取り入れている。子どもにとっても聞きなじみのある食材になった」と語った。

 審査委員長を務めた同研究会の北康信さん(51)は「毎年レベルが上がっている。ヨーロッパ野菜がおいしいまち、さいたまを目指して普及活動をしていきたい」と意気込んだ。

 各部門の最優秀賞は以下の通り。(敬称略)

洋食=荒井則行(SACULA DINER)「トレビスのコンパレゾン」

給食=山口哲生(さいたま市立与野西北小学校)「カーボロネロと豚肉の中華丼、カリフローレと茎わかめのピリ辛ごまあえ」

フリースタイル=中村守(カフェイチカ)「ヨロ研野菜をモリモリ食べるルーロー飯」

スイーツ=阿佐美侑加(清水園フサ)「カリーノケールのクレープ ホワイトチョコのソース」

洋食部門の料理を試食する審査員ら=埼玉県さいたま市北区のプラザノース

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