電子レンジを使うとき、なぜ食材に『ラップ』をかけるの?かけるべきではない食べ物は?

『ラップ』の役割とは

食材が残ってしまったり、電子レンジでおかずをあたためるとき、何気なく使っているラップ。でもどうしてラップを使うのか、わかっていないまま使用している人もいるのではないでしょうか?

  • 食材が散らばらないようまとめる
  • 食材の水分が飛ぶのを防ぐ
  • 熱を効率よく食材に伝える
  • 加熱による飛び散り防止

ラップにはいろいろな使い方がりますが、今回は電子レンジを使うときにラップをかける理由を、ピックアップしてご紹介します。

電子レンジを使うときに『ラップ』をかける理由

電子レンジを使うときにラップをする理由は、以下の通りです。

食材を効率よく温める

ラップを使うことによって、食材から出た水蒸気をお皿の中に閉じ込めることができます。そうすることで、食材に効率よく熱が伝わって暖まりやすくなるのです。

早く温まると食材から水分が逃げにくく、短時間で温めが完了できます。また、電子レンジを使う時間が短くなれば、節電にもつながります。

食材に熱を通りやすくする

離乳食作りや野菜の下茹でなどを行う場合も、電子レンジで食材を温めますよね。そのときラップを使うことで、食材に効率よく熱を通すことができます。お湯を鍋に張って茹でる工程をカットできるので、ガス代と水道代を節約できます。洗いものも少ないので、非常に有効です。

加熱によって飛び散りや爆発が起きたとき、庫内を汚さないため

電子レンジでの加熱を行うと、油分が多いものや粘り気のあるものは、熱が内側にこもって爆発する恐れがあります。ラップをすると、爆発した食材で庫内を汚すのを防止する効果もあるのです。

  • 唐揚げやコロッケなど、油調理したもの
  • 味噌汁などの汁もの
  • カレーやシチューなど、とろみのある食材
  • 皮がついているもの…卵・ウインナー・明太子など

上記のものは、食材内に熱がこもりやすく、爆発する恐れがあります。

食材の水分の蒸発を防ぐ

電子レンジでの加熱は、食材からの蒸気を利用するので、ラップをしていないと食材の水分が蒸発してしまいます。

  • 食材がカリカリになってしまう
  • 食べ物が硬くなり、食感を損なう

特にふっくら仕上げたいものなどは、必ずラップをかけて加熱しましょう。

『ラップ』をかけるべきではない食べ物とは

ラップをかけるべきではない食べ物は、以下のものがあります。

  • 干物などの、水分が少ない食材の再加熱
  • 揚げ物の再加熱

揚げ物とひと口に言っても、いろいろなものがあるからどれかわからないと思うかもしれませんが、揚げ物全般と認識しておくと間違いありません。唐揚げやてんぷらの衣、フライの衣などがカリッと仕上がりやすくなります。

加熱によって水分を飛ばしたほうが食感がよくなる、かき揚げも当てはまりますよ。

まとめ

ラップは、いろいろな機能を持っています。しかし、どんな場面でも使用できるわけではありません。電子レンジで食材を温めるときは、食材の種類によってラップを使用するかどうかを考慮しましょう。

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