【ヘルスケア卸_大木】インバウンド市場活性化へ/「“新たな神薬”提案したい」

【2024.01.31配信】ヘルスケア卸大手の大木ヘルスケアホールディングスは1月31日に会見を開き、インバウンド市場活性化へ向けて、店頭から“新たな神薬”を提案していく方針を示した。

会見は同社が2月上旬にTRC東京流通センターで開く「2024OHKIカテゴリー提案商談会」の事前説明会の位置づけ。提案会の医薬品コーナーでインバウンド活性化の提案を行う方針を示した。

同提案会は「新しい売上をつくる! 新しいお客様をつくる!」などをテーマに掲げ、店頭の棚割りのカテゴリーを細分化し新たな切り口を提案することで、市場創造に寄与することを目指している。

医薬品カテゴリーにおいては、3年前のコロナ禍以前とインバウンド需要において売れ筋商品に変化も起きているとし、付加価値の高い商品を訪日観光客向けにも提案強化することを提案する。

その上で「新しい神薬」を提案したい考えを示した。
神薬は特に訪日中国人や訪日台湾人から人気が高い日本の伝統的商品や定番商品のことを指すことが多い。同社では「神薬という言葉を定義する立場にはないが、まだ神薬と認識されていなくても日本の店頭から提案し“これは買ってよかった”と思っていただける商品があるのではないか」との考えを示した。

具体例に挙げたのは、すでに海外からも人気のあるが神薬として取り上げられることの少なかった塩野義製薬の軟膏であるリンデロンなどを挙げた。またイボコロリなども提案することで「需要拡大に寄与できる可能性があるのではないか」とした。

また提案にあたっては店頭の販促物が鍵になるとして、活用方法についても併せて提案したい考えだ。

提案商談会では実際の提案商品を手に取ってみることができる。なお、提案会は薬局・ドラッグストアなど小売店関係者に向けたもので招待状が必要となる。

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