長谷川玲奈[Tokyo 7th シスターズ キャストインタビュー]愛と誇りを胸に描く未来図「違う年代のユニットと一緒に、ナナシスの魅力を広げていけたら嬉しい」

長谷川玲奈[Tokyo 7th シスターズ キャストインタビュー]愛と誇りを胸に描く未来図「違う年代のユニットと一緒に、ナナシスの魅力を広げていけたら嬉しい」

スマートフォン向けゲームアプリ『Tokyo 7th シスターズ THE SKY’S THE LIMIT』が、2023年12月16日(土)、12月17日(日)に江戸川区総合文化センター 大ホールにて「EPISODE 2053」の2度目の単独公演<Tokyo 7th シスターズ 2053 2nd Live Brightestar(ブライテスター)>を開催した。

同公演には、Asterline、Roots.、RiPoP、Stella MiNEの4ユニットが出演。それぞれが表現力豊かなパフォーマンスを魅せ、大きな熱狂を生み出した。

今回、同公演に出演したフラナ・リン役の長谷川玲奈にインタビューを実施。<Tokyo 7th シスターズ 2053 2nd Live Brightestar>のリハーサルから本番までを振り返ってもらった。

インタビュー:塚越淳一

撮影:河邉有実莉

とことんスタイルがいいカッコいいRoots.を見せようと思いました

ーーRoots.のみなさんの仲のよさは、ファンに知られているところですが、今回のレッスンはどのような感じだったのですか?

長谷川:

1stライブ(2023年3月4日(土)に府中の森芸術劇場 どりーむホールで開催された<Tokyo 7th シスターズ 2053 1st Live Startrail(スタートレイル)>)の時にはなかった焦りがあった気がします。Roots.は歌が難しい分、振り付けはあまり付けないでくださっていたんですけど、私たちの中では歌って踊れるのがRoots.みたいなところがあったので、2ndライブをやるのであれば、新曲は難易度を上げてくださいとオーダーしていたんです。それに思ったよりも2人(天野聡美(月代ユウ役)、橘一花(タン・シヨン役))が戸惑っていて、つまずいた部分が多くあったんですね。振り付けの段階で、普段使わない筋肉を使うので身体が慣れていなかったんだと思うんですけど、Roots.のレッスンにしては珍しい、沈黙が多かったのかな?って思いました。私は前職があるので、それほどだったんですけど、2人はこれまでダンスをやってこなかったので、その大変さが伝わってきたんです。ただ、それで空気が壊れるのはおかしな話なので、スタッフさんが設けてくださったレッスンのほかにも自分たちでレッスン場を借りて練習をしたんです。その時は追い詰めないで、いい雰囲気でやろうと心がけていました。

ーーけっこう大変なこともあったんですね。

長谷川:

大丈夫かな?とは思ったけど、本番はカッコよく決めてくれました!

ーー橘一花さん(タン・シヨン役)は、泣くのを堪えて、必死に食らいついていこうとしていたと話していました。

長谷川:

そうですよね。多分いっちーはダンスをすごく頑張っていたと思います。とろろ(天野聡美)は、その分歌を頑張っていたと思います。本番では2人とも見違えるほどカッコよくなっていて、ビックリしました。

ーー根性もあるユニットなんですね。

長谷川:

なかなかみんな負けず嫌いだとは思いますよ。

ーーお菓子を食べて楽しんでいるだけではない、厳しさもあるんだとわかりました(笑)。

長谷川:

そりゃそうですよ!(笑)

ーー初の声出しライブになりましたが、Roots.のステージはいかがでしたか?

長谷川:

なんか不思議な感じでした! (山田麻莉奈との)対談でも話しましたけど、そもそも声優・アニメ業界の声出しライブをあまり経験したことがなかったので、私たちの経験してきたアイドルの声出しと、こっちの合いの手が違うことに驚いたんです。アイドルの時は、“◯◯ちゃんが可愛いー!”っていう応援の仕方だけど、こっちは歌詞を歌ったり、クラップで参加したり、歌への興味がすごく強いんですよね。だから正直まだ慣れていなくて、歌っている最中にみなさんの声が聴こえてきて、そこを歌うんだ!って驚きが多すぎたライブでした。その分、刺激にもなりました。

ーー「New Age」でもこうやって歌うんだ!って新鮮でしたね。

長谷川:

Roots.の曲って難しいし、ノリも独特だから、合いの手どうする?みたいなのは、エゴサで見ていたんですよ(笑)。ただ、ライブ中は、みんな声を出したいところで声を出しているって思ったし、その場所も一致していたので、感覚はみんな一緒なんだなって思いました。

ーーダンスと歌で魅せるだけではない、お客さんとも盛り上がれるという、Roots.の新たな魅力が見られた気がしました。

長谷川:

すごく一体感がありましたよね。

ーー今回Roots.の衣装はすごくカッコよかったのですが、お腹が出ているので、お菓子が食べられなかった、なんて話も出ていましたよね。

長谷川:

実は私はめっちゃマックを食べていたんです(笑)。リハ中に1度体調を崩して激痩せしてしまって。“どうしよう、これは可愛くない体型だ”と思って、1週間前から、“肉と脂! それならマックだ!”って(笑)。で、写真を見たらいい感じに腹筋が割れていたので、結果オーライかなって。でも、2人はめっちゃストイックに頑張っていましたよ。いっちーとご飯に行った時は、さすがに気を遣って、せめてしゃぶしゃぶにしよう、みたいな感じで、マックはやめました(笑)。

ーー「Wildflower」のまんまの衣装でしたけど、シルエットもカッコよくて。

長谷川:

本当にまんまですよね。ただ身長の話になるんですけど、フラナ・リンって1番小さいんですけど、実際は私が1番背が高いんですよね……。そこがどうしても一緒にできないから、そこはもう忘れようと。で、とことんスタイルがいいカッコいいRoots.を見せようと思いました。今回はスニーカーだったんですけど、そこにもインヒールという背が高く見えるような底上げをしていただいたんです。だから結局は1番高くなるんですけど、スタイル重視なら、とことん底上げしようと。3人並んだ時のバランスは考えるけど、私が高いのはもう仕方がないことなので。

ーー身長は仕方がないですよね。タトゥーシールも貼っていて、よりリアルに再現されていたと思います。

長谷川:

タトゥーシール問題は大変だったんですよ。イラストではお腹にあるんですけど、リハ中にいなくなってしまったので、1日目は肩に貼ったら、肩もいなくなっちゃって、実はアンコールの時に付け直しているんです。で、2日目は手の甲に変えて、ここなら大丈夫だろうって思ったら、それでも消えちゃったので、私の肌とタトゥーシールが合っていないのかもしれないです。でも衣装さんが作ってくださったのが嬉しかったので、タトゥーシールはグッズ化してほしいです。

ーー今回のライブで印象的だったことは?

長谷川:

やっぱり1発目は「Hidden Stages」なんだ!って思いました。運営さん的には、バイブスの上がり方とか歌の繋ぎ的にもいい感じの曲なのかなと。いつかRoots.の単独ライブができるようになったら、セットリストを一緒に考えたいねっていう話はしていましたね。今回のライブを経てなんですけど、この曲をこのタイミングでやったら盛り上がるだろうなっていうイメージが強まったので、今後さらに曲数が増えたら、そういうことにも参加してみたいなって思います。あと1日目だけだったんですけど、「Find Me」は息が本当に続かないので、全楽曲の中で1番キツいと3人とも思っていて。3人がウマく助け合いながら息を吸っているんですけど、本当に大変でした(笑)。

ーーそうなのですね!

長谷川:

「Find Me」が3曲目っていうのがキツかったんです。スタミナがある時ならまだよかったんだけど、“ここで「Find Me」かぁ”っていう感じで、息を整える時間もなかったので、苦しかったというのはありますね。でも、無事に終わってよかった(笑)。それとRoots.の出番が2番手だったのも驚きだったんです。1stライブが1番最後だったというのもあるけど、カッコいい担当で唯一無二なところがあるので、今回はトップバッターかな?って3人で話していたんです。でも、真ん中にRoots.が来るんだ!って思いました。ただ、そのお陰でRiPoPちゃんの可愛さが際立っていたし、いい感じにギャップのある並びになっていたので、これはこれで素敵な流れだなって思いました。

ーー確かにAsterlineの可愛いステージからの流れを、「Hidden Stages」のサイレンとレーザーで一気に切り替える感じがあってよかったです。

長谷川:

本当にレーザーにはいつも助けられているんですけど、最高の雰囲気でした! やっぱり“キターーー!”っていう感じがする演出でしたよね。まぁ、新曲から行くのもよかったと思うけど、2ndライブなので、既存曲から入るのもいいですよね。

ーー新曲は2曲目の「Mellow Melodies」からでしたね。

長谷川:

この曲は、ほかのキャストから1番耳に残ると言われるんですけど、私たち3人の中では、どの曲も同じくらい何度もやっているから、そういう印象はなくて、やっている側と聴いている側で、ここまで違うんだって驚きもあった曲なんです。

ーー《Ah Mellow Mellow Mellow Mellow Melodies》の語感のよさでしょうね。

長谷川:

“メロメロ”って文字で見ると丸っこくて可愛い感じなんですけど、やっぱりドロップ(サビ)に入るとRoots.の楽曲になるって感じで、歌詞と音のギャップが楽しかったです。

ーー歌詞も、けっこうフラナらしさがあっていいんですよね。

長谷川:

そうですね、フラナらしさ、ありますよね!

長谷川玲奈

みなさんの声があって、ライブは完成するなと思いました

ーーMCを挟んでの「Wildflower」はいかがでしたか?

長谷川:

譲らない何か、みたいな曲ですね。歌い方は、レコーディング段階では迷っていたんです。正直強い曲なので、カッコよくいくのか、フラナ感を残して可愛く歌うのか。一旦、カッコいい系、可愛い系で歌ってみて、今回は可愛い方でいくことになったんです。だから《I won’t give up ya》っていうところで、2人にはないフラナらしいあざとさを入れてみました。ライブでの猫のポージングはとろろが考えてくれたんですけど、可愛い系の曲なわけではないので、このポージングでいいのかな?と思いつつ、やったもの勝ちだと思って、アイディアを使わせてもらいました。あと大きくステージを使えたんですよね。大きな階段があって下のステージと真ん中のステージと上のステージがあったんですけど、「Wildflower」で上まで行って終わりかと思いきや「New Age」(1日目)/「WONDEЯ GIRL」(2日目)で1番下まで降りるので、またもう1回始まるよ!みたいな感じで階段を降りていくのが、超絶気持ちよかったです。

ーーあのドヤ感は、ラスボスっぽかったです(笑)。「New Age」と「WONDEЯ GIRL」が日替わり曲でしたね。

長谷川:

「New Age」も馴染んでいるので楽しくやれました。この曲はいっちーと目が合うんですけど、とろろとは合わなかったんですよね。とろろとは、なかなか目が合わない……(笑)。「WONDEЯ GIRL」は出だしの《Sha na na・・・》のところの舌が回らなすぎて、延々練習していました。あそこが言えたらこの曲は勝ちだって個人的には思っていたんですけど、ライブではしっかり決まったのでよかったです。

ーーラストの「XOXO PAiN」は、本当に最高でした。

長谷川:

最高ですよね! 私も1番好きです(笑)。カッコよすぎるし激強で、追い詰めていく感じがいいんです。黙って聴いとけ!みたいな感覚で、ずっと強い音が連なっているんですよ。フラナもそれこそ初めて強めに歌った楽曲なので、めちゃくちゃ楽しかったです! この曲は今後も絶対にやっていきたい! ラップありという初めてのタイプの曲だったんですけど、レコーディングでは2人が先に録っていて、私は最後だったんです。感想を聞いたら2人ともマイナスなことしか言わないんですよ。悔いがあったっぽいんですけど、私がレコーディングの時に2人の歌声を聴いたら、めっちゃよくて! 即連絡しました。何がマイナスだったの?って。みんなの声が合わさって最高の曲になったなと思いました。でも確かにレコーディングは難しかったんですよね。技術をすごく求められるレコーディングで、音程とかよりもしゃくりを使うとか、難しいディレクションをたくさん受けながら歌ったんです。

ーー要求が専門的で、それに応えられているのかが自分ではわからなくなったというのもあるのかもしれないですね。ジャンルによって使う技術もリズムの取り方も違うから、難しいというのはわかります。

長谷川:

そうですね。レコーディングが難しかった楽曲でした。ライブではこれで終わりだ!っていう気持ちもあったので、みんなで楽しく終われました。ああやって何も言わずに捌けていく感じも好きなんです(笑)。

ーーMCでのやり取りはいかがでしたか?

長谷川:

けっこうナナシスのMCって最初にキャラクターMCをするんですけど、私たちって、まだエピソードでRoots.としてのやり取りを経験しているわけではないんですよね。まだ結成されていないから。3人の関係性がわからない状態でライブをしているから、MCで、これをどういう気持ちで言っているんだろうってわからないこともあって、それは毎回3人でめっちゃ相談します。“私たちRoots.”ってユウちゃんは言うけど、“私たち”って言えるくらいの何かが3人にあったのかな?とか、そこはちょっと難しいところではあるんですけど、いい塩梅で、とりあえずやってみるっていうのが、3人の中では共通認識としてあると思います。でも、フラナが眠そうにしてたら、みんなが笑ってくれたり、自己紹介して!って声が聞こえた時は、ニヤニヤが止まらなくて、ふにゃふにゃになっちゃいました(笑)。MCでみなさんの合いの手が聞こえるのは嬉しいですね。みなさんの声があって、ライブは完成するなと思いました。

ーーそしてアンコールで「Star☆Glitter」を歌って終わりました。

長谷川:

歌えてビックリしました。みなさん好きなんだなっていうくらい、ものすごく湧いていましたね!

ーーライブが終わって、2024年はどんなことをやってみたいですか?

長谷川:

ナナシスが10周年なので、2053組を活かせる場所が欲しいです。お披露目みたいな感じはあったけど、もう少し違う年代のユニットと一緒に、ナナシスの魅力を広げていけたら嬉しいなと個人的には思っています。あとRoots.としてはフェスに出たい! これはずっと言っていますが、絶対にカッコいいと思うんですよ。Roots.の楽曲を知らなくてもノれると思うので、外に出たいですね。あとはエピソードで結成してほしい! それが何よりです。新エピソードでは、ハヤオンニも出てきて進展があり、2053もこれからキャラクターが増えていくのかな?と思ったので、埋もれないように頑張ろうと思っています。

ーーでは、最後にファンへメッセージをお願いします。

長谷川:

2053組も、2ndライブでキャスト同士やスタッフさんともけっこう仲が深まったので、もし3rdライブがあるのであれば、よりパワーアップするのは間違いないと思います。そのためにはやっぱり応援してくださるみなさんがいらっしゃらなければライブは成り立たないし、プロジェクトも成り立たないので、私たちの知名度を上げる活動をしていただきたい! ナナシスという名前はとても大きいけど、2053はまだ知らない人がいっぱいいると思うので、2053と言ったらナナシスだねって言ってもらえるよう、ご協力をよろしくお願いします。

長谷川玲奈

山田麻莉奈×長谷川玲奈[Tokyo 7th シスターズ対談]リスペクトの想いが共鳴し合った<2053 2nd Live>「後ろから観ていても前から観ていても見応えがありました」「やっぱりまりり先輩、流石だな!って思いました」

EPISODE 2053 1stミニアルバム『Brightestar』

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