期限最終日までに「電撃的に移籍」するかもしれない日本人5名

ヨーロッパサッカーの冬の移籍マーケット最終期限が近付いている。

各国リーグによって微妙な違いはあるものの、この1~2日の間に冬の移籍はほぼ締め切られることになる。

日本人関連では、橋岡大樹がシント=トロイデンからルートン・タウンへ、上月壮一郎がシャルケからグールニク・ザブジェへこの数日中に加入が決まった。

そこで今回は、冬の移籍マーケットが締め切られるまでの残り短い時間に「電撃的に移籍」するかもしれない日本人選手をご紹介しよう。

田中碧

所属クラブ:フォルトゥナ・デュッセルドルフ(ドイツ)
契約期間:2025年6月30日まで
移籍先の候補:ボルシアMG、シュトゥットガルト(ドイツ)

アジアカップの招集メンバーから外れた田中碧。まだ25歳と若く、ここ数年代表チームの重要な戦力だっただけにその落選は驚きをもって伝えられた。

その理由の一つとして挙げられたのが移籍の噂だ。

欧州に渡って以降ケガもあって目立ったパフォーマンスができず、2部からステップアップを果たせずにいる田中だが、今シーズンになって結果を残し始めており、ようやく移籍の噂が浮上するようになった。

その一つがボルシアMGだ。板倉滉、福田師王も所属するドイツの古豪は、ポジションが空く可能性のある中盤の補強候補として彼をピックアップしているという。伝えられる移籍金は300万ユーロ(4.8億円)ほど。

本間至恩

所属クラブ:クルブ・ブルッヘ(ベルギー)
契約期間:2025年6月30日まで
移籍先の候補:ウェステルロー(ベルギー)

2022年の夏にクルブ・ブルッヘと契約した本間至恩。小柄なドリブラーは、古巣であるアルビレックス新潟ファンの期待を一身に背負いベルギーへと乗り込んだ。

ただ状況は険しい。初年度の昨季はリザーブのクルブNXTでプレーし、怪我による離脱もありながら4ゴールを記録した。終盤にはトップチームに合流し、最終節に町田浩樹が所属するユニオン・サン=ジロワーズのリーグ優勝を阻止するゴールを決めている。

当然翌シーズンからは正式にトップチームに昇格するかと思われた。しかし今シーズンも引き続きリザーブに留まり、リーグ戦には未だ1試合もトップチームに絡めていない。

最近になって「ブルッヘは“一発屋”との別れを検討」と報じられた。松尾佑介が退団したウェステルローが獲得に乗り出しているというが、クルブ側はこのオファーを拒否したという。

佐野海舟

所属クラブ:鹿島アントラーズ
契約期間:2025年1月31日まで
移籍先の候補:ヴェルダー・ブレーメン(ドイツ)

日本代表の一員として現在アジアカップを戦っている佐野海舟。“佐野回収”とも呼ばれる傑出した奪取能力により、田中碧との争いを制する形でメンバーに選ばれた。

そんな彼を狙っているのがブレーメン。過去に大迫勇也、現在は佐藤恵允(U-23チーム所属)がプレーする強豪は、今月下旬になって佐野に正式オファーを送っていると伝えられた。

今シーズンからランコ・ポポビッチ監督が就任した鹿島は、新指揮官の案としてFWである知念慶をボランチで起用する案も披露している。佐野が抜けた時のことも考えているのだろうか。

鹿島の要求する移籍金が高額のため、ブレーメンは獲得を断念するとの報道もある。ただアジアカップで海外組の選手と親交を深めた佐野が、このタイミングで海外への移籍を決断する可能性もないとはいえない。

細谷真大

所属クラブ:柏レイソル
契約期間:2027年1月31日まで
移籍先の候補:サンダーランド、サウサンプトン(イングランド)、ボルシアMG(ドイツ)

佐野と同じくアジアカップに参戦中の細谷真大。グループステージ初戦のベトナム戦で先発起用されたものの活躍できずその後出番はないが、パリ五輪世代のエース候補として期待は大きい。

そんな彼について、イングランド2部(チャンピオンシップ)のサンダーランドがこの冬の移籍市場で細谷の獲得に強い関心を示しているという。

かつてプレミアの常連でもあったサンダーランド。現在のチームには得点力が不足しており、前線の補強候補として細谷をピックアップしているという。

他にもサウサンプトンやボルシアMGなどの名前があがっている。ただ高額な移籍金がネックになるとも伝えられている。

鎌田大地

所属クラブ:ラツィオ(イタリア)
契約期間:2024年6月30日まで
移籍先の候補:ガラタサライ(トルコ)

フランクフルトでの大活躍により日本代表のエース格に上り詰めた鎌田。ただ昨夏、希望していたミラン移籍が直前で破断になり、その後ラツィオに加入したものの評価は下落し続けている。

当初はマウリツィオ・サッリ監督からスタメン起用されていた。だが徐々に序列が下がりベンチが定位置に。28日のナポリ戦でも出番なしに終わっている。

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この厳しい状況の中で定期的に報じられたのがトルコの強豪ガラタサライへの移籍だ。また自身がスペインへの移籍を望んでいるとも伝えられている。

現状具体的な動きはなくこの冬に移籍する可能性は高くない。ただラツィオとの契約は1年(1年延長のオプション付き)のため、遅くともシーズン終了後にフリーで退団する可能性が濃厚だ。

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