【日本代表プレビュー】負けたら終わりの決勝T、本来の姿を見せたメンバーを継続起用でベスト8へ/vsバーレーン代表【アジアカップ2023】

日本代表予想フォーメーション[写真:©超ワールドサッカー]

3大会ぶりのアジアカップ優勝を目指して戦っている日本。グループステージの2試合では苦戦したが、第3戦のインドネシア代表戦では本来のパフォーマンスを取り戻し、ベスト16へと進出した。

そのインドネシア戦からは中6日。韓国代表かヨルダン代表との対戦が濃厚と思われた中、相手はバーレーン代表に決定。予想した相手ではなかった中でも、気にしている場合ではない。

ここからは負けたら終わりのノックアウトステージ。2011年以来の優勝に向けて、勝利あるのみだ。

◆ここからは総力戦、負けられない戦い

グループの2試合は先行き不安だった日本。ただ、その2試合をしっかりと反省して臨んだ3戦目は本来の戦い方、パフォーマンスを取り戻し、結果に繋げた。

良かったわけではなく、元に戻っただけ。多くの選手がそう口にすることが、今の日本の強さだろう。ただ、この先の戦いでは、失敗は命取りとなる。

森保一監督は「最初の3試合のミスから学ばなければいけないが、だからといって明日の試合の守備に不安があるわけではない」とコメント。チームへの自信を見せている。

中6日と休養も調整も十分にする時間があった中、バーレーンについては警戒している。「バーレーンは非常に才能のあるチーム。彼らは個々の才能を持っていますが、チームとして、ユニットとして働くこともできます」と森保監督はバーレーンの強さを語った。ただ「私の選手たちは潜在能力を100パーセントまで発揮してくれると確信しています」ともコメント。しっかりと勝利できると信じている。

ポイントはインドネシア戦のような戦いができるか。しっかりと攻守の切り替えをスピーディーに行い、守備から良い攻撃を展開できるか。フィジカルに優れた相手ではあり、190cmを超えるFW2人もいる。何が起きてもおかしくないことは今大会でも多くの試合で証明されており、主導権を握り続けて勝利できるかがポイントになる。

◆20年前の借りを返す

対するバーレーンはグループ3位から首位のヨルダンを下して首位通過。ラウンド16のことを相手が考えた可能性は否めないが、それでもここまで来ているのは事実。実力はあると言うことだ。

バーレーンと日本は、2004年に中国で開催されたアジアカップで対戦。準決勝での試合は、日本が1-0で勝利を収め、その後優勝を果たした。

ワールドカップ予選でも何度か対戦のある日本との試合では、ここまで2勝。ただ、今大会の自分たちには自信を持っている。

指揮を執るのは、2019年の前回大会でサウジアラビア代表を指揮していたフアン・アントニオ・ピッツィ監督。ラウンド16で日本と対戦し敗れていた。

日本については「日本は多くの強みを持ったタフなチームだが、頂点に立つためには弱点も抱えている」とピッツィ監督が言及。韓国やオーストラリアといった強豪との対戦から生かしたいと意気込んだ。

システムとしては4バックが予想され、これまでの戦い同様にブロックを引いてくるだろう。日本としてはスペースをどう作り出して攻め込んでいくかがポイントとなりそうだ。

◆予想スタメン[4-3-3]

GK:鈴木彩艶
DF:毎熊晟矢、板倉滉、冨安健洋、中山雄太
MF:久保建英、遠藤航、旗手怜央
FW:堂安律、上田綺世、中村敬斗
監督:森保一

中6日と言うこともあり、どの選手も起用が可能な状態。ケガでプレーしていなかった三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)もトレーニングに参加しており、全員が使える状態だ。

GKはここまで3試合でゴールを守った鈴木彩艶(シント=トロイデン)と予想。インドネシア戦も失点はしてしまったが、安定感のあるプレーを徐々に見せている。そろそろ完封でチームを助けたいところだろう。

最終ラインはインドネシア戦から1名を変更と予想。板倉滉(ボルシアMG)が復帰すると考える。体調不良で欠場となっていたが、冨安健洋(アーセナル)とのコンビで今大会初のクリーンシートに期待。190cmオーバーの2人にどう対応するかも注目だ。サイドバックは、違いを見せた毎熊晟矢(セレッソ大阪)、中山雄太(ハダースフィールド・タウン)と予想する。

システムは[4-3-3(4-1-4-1)]になると予想。アンカーには遠藤航(リバプール)、インサイドハーフには久保建英(レアル・ソシエダ)と旗手怜央(セルティック)と予想する。インドネシア戦では攻守のバランスにおいても3試合では最適な答えだったと言える。継続して起用することで良さを出していきたい。

そして前線も右に堂安律(フライブルク)、左に中村敬斗(スタッド・ランス)、トップに上田綺世(フェイエノールト)と予想する。前半はスペースがあまり生まれないと考えれば、堂安を入れてコンビネーションで崩し、後半スペースが生まれるタイミングで伊東純也(スタッド・ランス)を入れれば相手も怖さを感じるだろう。左も同様に、後半から満を辞して三笘を起用することが良いと考える。

とにかくここからは勝利しか先がない戦いに。バーレーン戦は31日(水)の20時30分にキックオフ。DAZNで視聴が可能だ。

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