【浪費家の奥様】クレカを「なんでも手に入る魔法のカード」のように使う妻。戒めたいので、年代別のクレカ利用額を教えてください!

クレカの保有率は約86%

株式会社ジェーシービーは、「クレジットカードに関する総合調査」を実施し、その結果を公表しています。2022年度版の調査結果レポートによると、キャッシュレス決済の手段としてもっとも保有率が高かったのが85.7%で「クレカ」でした。

2018年から2020年にかけては徐々に増加していたクレカの保有率ですが、2020年からは微減しています。また、クレカの平均保有枚数は3.0枚でした。そのうち、携帯している枚数の平均は2.0枚となっています。

クレカの平均利用額

「クレジットカードに関する総合調査」では、クレカの月平均利用額も公表しています。それによると、1番多く使うクレカの1ヶ月あたりの平均利用額は6.62万円でした。クレカの保有率は微減しているものの、1ヶ月あたりの利用額は2021年と比べると7000円ほど増えており、2018年から毎年増え続けています。

1番多く使うクレカの1ヶ月あたりの平均利用額を、年代と性別ごとにみていきましょう。まずは、男性の利用額です。20代は4.76万円、30代は7.13万円、40代は7.73万円となっており、年代が上がるごとに利用額も増えています。50代になると7.06万円と減少しますが、60代は8.02万円と、各年代でもっとも多くなっています。

つづいて、女性の利用額です。20代は5.27万円、30代は5.68万円、40代は6.51万円と少しずつ増えていくものの、20〜40代にかけては男性ほどの増加幅はみられません。

50代は6.85万円とさらに増えますが、60代になると6.79万円と微減しています。60代で利用額が増える男性と比較して、女性は減る傾向がある点は興味深いところでしょう。ただ、これは2021年の調査結果からはみられない傾向です。あくまでも参考程度にとどめておく必要があります。

同年代のクレカの平均利用額と比較し、もし自分の利用額が大幅に多いようであれば見直しが必要です。同年代の人以上の収入があれば問題はないものの、収入に不相応な無理な利用は避けなければいけません。

クレカは魔法のカードではない

まずは、クレカを魔法のカードだとする認識を改めましょう。クレカは、いわば借金をして買い物ができるカードです。利用した分の金額は、必ずあとで支払わなければいけません。

カードごとに限度額は設定されているものの、平均的な収入では支払いが容易ではないほどの限度額が設定されているのが一般的です。自分の普段のクレカの使い道を見直すところから始める必要があります。場合によっては利用する店舗や目的を限定し、使いすぎないような工夫が求められるでしょう。

クレカの使い道や利用額を把握しておこう

クレカの1ヶ月あたりの平均利用額は6〜7万円ほどであることが分かりました。年代ごとに平均利用額は異なるものの、自分の収入に見合っていない利用額は避けなければいけません。クレカは魔法のカードではないことを理解しておきましょう。

使いすぎていることを自覚しているのであれば、利用の店舗や目的を限定するなどして、まずはクレカの使い道や利用額を把握することが必要です。そのうえでどうすれば使いすぎないか、自分なりの工夫をしてみるとよいでしょう。

出典

株式会社ジェーシービー 【クレジットカードに関する総合調査】2022年度版 調査結果レポート

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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