日本新 前田「沿道の応援が力に」 女子マラソン 天満屋で快挙報告

朝礼で快挙を報告する前田穂南=天満屋岡山店

 大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒の日本新記録を樹立した前田穂南(27)が31日、所属先の天満屋で社員らに快挙を報告し、「19年ぶりに記録を更新できてすごくうれしい。沿道のたくさんの応援が力になり、しっかりと最後まで出し切って走れた」と感謝した。

 岡山店(岡山市北区表町)の朝礼で約200人の拍手に迎えられ、同マラソン7位の松下菜摘(29)、8位の大東優奈(26)とともに登壇。高木宏之店長から花束を受け取った前田は「パリ五輪の最後の1枠に一歩近づいたと思う。まずは体を休めて、また次に向けて継続して練習していきたい」と決意を新たにした。

 28日に行われたレースで、前田は中間点付近で果敢に先頭集団を飛び出し、日本人トップの2位でゴール。アテネ五輪金メダリストの野口みずきが2005年に出した従来の記録(2時間19分12秒)を塗り替えた。

 パリ五輪の女子マラソン代表は3枠で、うち2枠は既に決定。前田は残る1枠に大きく前進し、3月の名古屋ウィメンズで自身の記録を上回る選手が出なければ、2大会連続の代表に決まる。

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