岡山市の大森雅夫市長は31日の定例記者会見で、市内で検討している新アリーナ構想に関し、財政負担を含めた協力要請に対する岡山県の回答が、期限としていた同日までに得られない見通しとなったと明らかにした。
市長は、今月に入って県と担当者レベルの協議を重ねた結果、30日に「確認すべき事項があり、期限までの回答は困難」との連絡があったと経緯を説明。「率直に言うと残念だ。構想の今後については(新アリーナを要望している)経済界、市議会と相談したい」と述べ、2月中旬に予定する2024年度当初予算案の発表時に改めて方針を示すとした。担当者レベルの協議は引き続き行うという。
市は昨年11月、アリーナ本体や周辺施設を合わせた総事業費を約145億円と試算した基本計画素案を公表。「広域行政を担う県とも協力して実施すべきだ」として今月末を期限に回答を求めていた。