「全く受け入れられない」「なぜこんなことが…」マンチーニ監督の“職場放棄”にサウジ会長も失望。処分執行か【アジア杯】

サウジアラビアサッカー連盟のヤセル・アル=ミセハル会長が、ロベルト・マンチーニ監督の無責任な行動に苦言を呈した。現地メディア『Saudi Gazette』が伝えている。

現地時間1月30日に開催されたアジアカップのラウンド16で、サウジアラビアは韓国と対戦。46分に先制するも、終了間際の90+9分にチョ・ギュソンに同点弾を許すと、PK戦の末に敗れ、ベスト8進出を逃した。

注目を集めているのは、PK戦の最中の出来事だ。先攻のサウジは2人目まで成功したものの、3人目と4人目が失敗。韓国の4人目が決めたら負けが決まるという場面で、マンチーニ監督は結末を見届けることなく、ピッチを後にしたのだ。

指揮官としてあるまじき行為に、同国元代表の英雄ヤセル・アル・カフタニ氏は「最も卑怯なリーダーだ。サウジアラビアを率いる勇気が足りないし、代表チームを指揮する資格がないと証明した。失礼極まりない」と言い放つなど、批判が殺到。厳しい声で溢れるなか、アル=ミセハル会長も「全く受け入れられない」と失望感を露わにした。

【動画】え! 帰るの!? サウジのマンチーニ監督、PK戦の途中で...
「なぜこのような出来事が起こったのか、我々は彼と話し合うつもりだ。監督には自分の見解を説明する権利があり、そのうえで適切な措置を決定する。技術的には、アジアカップで見せたパフォーマンスには満足している」

一方で、マンチーニ監督本人は「試合終了前にフィールドを離れたことをお詫びする。あの瞬間、自分のコントロールを失った」と謝罪した。

今大会ダントツの2800万ドル(約41億1600万円)もの給料を手にしている世界的名将には、何らかの処分が下されそうだ。言うまでもなく、チームを預かる長として、最後まで戦いを見届けるべきだった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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