児童が互いに郷土の文化や偉人らを紹介 蘭学・洋学三津同盟学校間交流 オンライン授業/大分・岡山・津山市  

林田小=岡山県津山市=と大分県中津市の北部小の6年生が30日、オンライン授業で交流し、互いに郷土の文化やゆかりの偉人らを紹介し合った。

津山市、大分県中津市、島根県津和野町による「蘭学・洋学三津同盟」の学校間交流として両市教委が昨年度に続いて企画し、林田小42人、北部小85人が参加。

林田小の児童たちは、津山城、牛そずり鍋といった名所やグルメ、同小OBでもあるロックユニット・B’zの稲葉浩志さんら市出身の有名人をPR。さらにペリー来航時に米大統領の親書を翻訳し、日本初の大学教授となった津山藩医・箕作阮甫、国内初の植物学書『植学啓原』や化学書『舎密開宗』を著し、「酸素」「細胞」「繊維」などの用語を考えた同藩医・宇田川榕菴の功績を説明した後、関連クイズも出題した。

一方、北部小の児童たちは、学校生活の様子に続いて「日本三大水城」の一つ中津城、瀬戸内海最大規模で希少生物が多い中津干潟、名物の唐揚げなどを案内。『学問のすゝめ』を執筆し、慶應義塾(現同大学)を創設した中津藩出身の福沢諭吉の業績についても話した。

林田小6年2組・竹内大登君は「生き物が好きで、カブトガニがいる中津干潟に行ってみたくなった。福沢諭吉のことを教えてもらえたし、榕菴の作った用語などを伝えられてよかった」と話した。

中津市の紹介に見入る林田小の児童たち

© 津山朝日新聞社