“LIV移籍組”を「罰する必要はない」 マキロイがハットンを擁護

世界ランキング2位のロリー・マキロイ(写真は2024年ドバイ招待)

◇米国男子◇AT&Tペブルビーチプロアマ 事前(30日)◇ペブルビーチGL(6972yd/パー72)、スパイグラスヒルGC(7041yd/パー72)

米ツアー1勝、世界ランキング16位のティレル・ハットン(イングランド)が、LIVゴルフに移籍したことが30日に発表された。ハットンは現地時間30日まで、2月1日開幕のPGAツアー「AT&Tペブルビーチプロアマ」の出場選手に入っていたが、発表の後に一覧から名前を消した。

これを受け、世界ランキング2位のロリー・マキロイ(北アイルランド)がペブルビーチプロアマの会見でコメント。「人生の選択として、LIVに行くか、ここに残るかという選択をしただけ。まだPGAツアーへの出場資格があって、また戻りたいと思うならそうすべき。罰する必要はないと思う」と話した。

ハットンとは発表前から話し合いを行ったとし、「彼が考えていることは理解した。自分が正しいと思う事をすべき」と擁護。マキロイは昨年6月、PGAツアーからLIVゴルフに“移籍”した選手について、「歓迎することはできない」と厳しい姿勢を見せていたが、最近では批判的な言動を「後悔している」と明かしていた。

昨年12月にはジョン・ラーム(スペイン)がLIVゴルフへの加入を発表。PGAツアーは同月、出場停止処分を科したことを複数の現地メディアが報じた。今回の発表ではハットンのほか、日本ツアー3勝のスコット・ビンセント(ジンバブエ)の弟キーラン・ビンセント、テネシー大2年のカレブ・サーラントも加入した。

マキロイは「ゴルフ界の現状を見て、考えを改めた。一緒に進めるならそれが良い。個人的には、また同じ所に戻って、最強のフィールドを作ることが、ゴルフ界にとっては素晴らしいことだと思う」と思いを明かした。(カリフォルニア州ペブルビーチ/谷口愛純)

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