市街化調整区域の新築巡る条例の「廃止」を答申 岡山市の審議会「都市機能の維持が難しくなる」

岡山市の都市計画審議会が「市街化調整区域」に新しく家を建てるための条例の廃止などを市に答申しました。

岡山市の都市計画審議会は、学識経験者や市民らで構成されています。

「市街化調整区域」では、新しい建物の開発が規制されていますが、岡山市は条例を設けて一定の基準を満たせば家を建てることを許可してきました。

一方、これによって市街地の周辺に家を建てるケースが増え、人口密度が下がってしまっている市街地があるとして、岡山市は条例を廃止する方針を決めていました。

1月31日、2023年12月に行われたパブリックコメントの結果が報告されました。

審議会は、このままでは市街地で都市機能を維持することが難しくなるとして、条例を廃止するよう求める答申をまとめました。その上で、人口減少が著しいエリアの活性対策として「住宅が新築できる新たな制度」や「空き家を活用する制度」を設けることを求めています。

(岡山市都市計画審議会/阿部宏史 会長)
「人口減少、それから高齢化、そういったことをうまく受け止めて、良好な市街地を作っていく」

岡山市では2月19日に開会する2月議会に「条例の廃止」を提案する予定です。

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