非常ボタン押されたのに踏切通過 JR東海道線、気付くのが遅れ

 JR東海は31日、岐阜県大垣市のJR東海道線の踏切で1月24日、車が立ち往生して非常ボタンが押されたのに、運転士が停止信号に気付くのが遅れ、列車が通過する信号違反があったと発表した。接触はなく、けが人はいなかった。

 同社によると24日夕、踏切内で雪により走行不能となった乗用車を、雪の対応をしていた同社係員が発見し非常ボタンを押した。停止信号が表示されたが、約2分後に豊橋発大垣行き下り快速が時速約95キロで踏切を通過した。停止信号は発光機で踏切約800m手前から確認できるようになっていた。男性運転士は次の駅でする作業のメモを見ていて、気付くのが約100m手前と遅れたという。

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