将棋の藤井聡太八冠が「竜王就位式」に臨む 開幕から4連勝でタイトル3連覇 「得るものが多いシリーズだった」 

将棋の藤井聡太八冠が3連覇を果たした、将棋界最高峰のタイトル「竜王」の就位式に臨みました。

1月30日、東京で行われた竜王就位式。

藤井八冠には竜王の推挙状をはじめ、優勝賞金4400万円の目録や記念の羽織などが贈られました。

今期の竜王戦七番勝負は、挑戦者・伊藤匠七段との「同学年対決」としても注目されましたが、藤井八冠は開幕から4連勝を飾り、見事、タイトル3連覇を成し遂げました。

30日は、俳優の柳葉敏郎さんも会場に駆けつけ、藤井八冠にお祝いを述べました。

(俳優 柳葉敏郎さん)
「竜王がいらっしゃるというので、居ても立ってもいられず。ただミーハーな気持ちで、見たい会いたいがため、あの場に行った」

柳葉さんは秋田県大仙市に在住。

実は大仙市では竜王戦が第6局までもつれれば対局が行われる予定でしたが、藤井八冠が4連勝でタイトル防衛を果たしたため、幻の対局となりました。

代わりに開催された藤井八冠の祝賀イベントに、柳葉さんも参加していました。

(俳優 柳葉敏郎さん)
「藤井八冠の振る舞いが非常に穏やかで、頂点に立つ者の大らかさを感じた」

柳葉さんからの祝福を受けた藤井八冠、竜王戦をこう振り返ります。

(藤井聡太八冠)
「今期の竜王戦は同学年の伊藤七段との対戦となり、開幕前から大変楽しみだった。新たな発見や手応えがあり、得るものが多いシリーズだった」

その言葉通り、藤井八冠は竜王戦の前夜祭で伊藤七段のトークが笑いのツボにはまるなど、これまでになくリラックスした表情を見せていました。

一方、竜王戦の予選にあたる「ランキング戦優勝者」として表彰を受けた伊藤七段は…。

(伊藤匠七段)
「思いがけず挑戦者になってしまって、こういった立場で出席することになり、少し気まずさも感じている。ただ竜王戦では自分自身も、とても成長できたと感じている」

そんな伊藤七段からの挑戦を再び受ける「棋王戦五番勝負」が、2月4日に富山県魚津市で開幕します。

現在行われている「王将戦七番勝負」とのダブルタイトル戦に突入する藤井八冠の今後の戦いに注目です。

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