初の仮設住宅、輪島に18戸完成 被災者向け、市に申請4千件超

引き渡しに向け作業が続く被災者向けの応急仮設住宅=31日午前、石川県輪島市の「輪島キリコ会館」の多目的広場

 能登半島地震の被災者向けの応急仮設住宅が31日、初めて完成した。被害が甚大な石川県輪島市に18戸が建設され、2月3日から18世帯58人が入居する。市には既に4千件を超える入居申請があり、被災者からは完成に歓迎の声が上がる一方、取り組みが少しずつしか進まないことに不満も漏れた。

 県によると、場所は同市の観光施設「輪島キリコ会館」の多目的広場。平屋のプレハブで2~3人用の14戸と6~8人用の4戸が用意された。断水が続いているため、上水をためる受水槽と下水の浄化槽も設置。31日午後までに現地の作業が終わり、県や市が点検を済ませた。

 2月6日には珠洲市でも40戸が完成予定。

© 一般社団法人共同通信社