ABSSA MOTORSPORT、メルセデスにスイッチしGTWCAジャパンカップへ参戦。澤圭太はチーム運営に専念

 1月27日、澤圭太が主宰するドライビングレッスン団体『ワンスマ』の活動報告会が東京都内で行われ、ABSSA MOTORSPORTの2024年モータースポーツ活動についても発表された。

 レース歴26年目を迎える澤は、2024年に関しては一旦ドライバーとしての活動を休止し、チーム運営に専念。木村武史率いるカーガイのメンテナンスのもと、GTワールドチャレンジ・アジア『ジャパンカップ』のGT4クラスに参戦すると明らかにされた。

 2023年はマクラーレン720S GT3を駆りGT3クラスに参戦したABSSA MOTORSPORTだが、今季はメルセデスAMG GT4にスイッチ。ドライバーは片山究、福井康人、豊田敬と、いずれもワンスマから育ったジェントルマンドライバー3名が基軸となる。

 なお、ワンスマでインストラクターを務める井上雅貴がジェントルマン3名を専属コーチとして支えつつ、4大会8レースのうち、いずれかのレースでは井上もステアリングを握り、Pro-Amクラスへ挑戦する計画もあるようで、こちらも注視しておきたいところだ。

 また、先述のとおり2024年シーズンよりカーガイが車両メンテナンスを担当することも明らかにされた。ワンスマでは2023年8月よりカーガイによるメンテナンス協力のもと、メルセデスAMG GT4のレンタルサービスを開始するなど、ともにジェントルマンドライバー向けのサポート体制も充実を計っている関係だ。

体制発表に際し、自らの思いを語った澤圭太(ABSSA MOTORSPORT)

■澤圭太「今は自分にしかできないことに集中」

 先述のとおり、20年を超える4輪レース活動で223戦の公式戦に出場し、87回の表彰台獲得、通算23勝を飾ってきた澤は、今季はステアリングを握らず、チーム運営に専念することとなった。

「カート時代を経て、4輪へとステップアップし、国内主要レースだけでなく海外でもレースやコーチの経験を早い時期からできたのは本当に幸運でしたが、気づけば自分も人からベテランと言われる年齢になってきて、いろいろと考える数年でした」と、今回の体制発表に際し澤はコメントを発表した。

「ワンスマの活動も定着し、その中で育ってくれたジェントルマンドライバーの皆さんが活躍できる場を用意すること、そしてワンスマでスタッフやインストラクターを務めてくれるドライバーの中でも、内側からその成長を見てきて、頼もしくなった井上選手に、自分のノウハウやステージをどんどん引き継いでいく時期が来たのでは? といろいろと葛藤はありましたが決断しました」

「でも『まだ自分だってやれる!』と2023年の鈴鹿戦でポールポジションを獲得した際に確信したように、この次なる一歩が、また自分が檜舞台で輝けるレコードラインであるとも信じています。今は自分にしかできない、やるべきことに一旦集中し、次のステージへの準備を進めたいと思います」

「引き続き、澤圭太、井上雅貴そしてワンスマやABSSA MOTORSPORTへの暖かい御支援やご協力を是非宜しくお願いいたします」

■ABSSA MOTORSPORT

2024年GTワールドチャレンジ・アジア『ジャパンカップ』参戦体制

エントラント:ABSSA MOTORSPORT
クラス:GT4 Am / GT4 Silver-Am
車両:メルセデスAMG GT4
メンテナンス:カーガイ
チーム代表&監督:澤圭太(FIAシルバー)
ドライバー:片山究(FIAブロンズ)
ドライバー:福井康人(FIAブロンズ)
ドライバー:豊田敬(FIAブロンズ)
コーチ&ドライバー:井上雅貴(FIAシルバー)

体制発表に登壇した片山究、福井康人、豊田敬、コーチ兼ドライバーの井上雅貴(ABSSA MOTORSPORT)

投稿 ABSSA MOTORSPORT、メルセデスにスイッチしGTWCAジャパンカップへ参戦。澤圭太はチーム運営に専念autosport web に最初に表示されました。

© 株式会社三栄