示談金を名目に宮城・栗原市の80歳男性が3500万円だまし取られる

宮城県栗原市の80代男性が、2023年9月から約1カ月の間に、示談金を名目として3回にわたり総額3500万円をだましとられました。

警察によりますと2023年8月、栗原市に住む80代の無職の男性の元に、宮城県防犯協会の職員を名乗る男から「県警が逮捕した人が個人情報を漏らしていて、その中にあなたの名前があった。削除するには代役を立てなければならない」などと電話がありました。

男性は、代役とされる別の男の指示で個人情報の登録会社に連絡し従業員を名乗る男から削除に必要だとする個別番号を教えられ、その後この個人番号が物品の購入に悪用されたとして「あなたも共犯だ」などと電話がありました。

和解を進めるためには解決金と示談金が必要だと言われ、男性は2023年9月から約1カ月の間に栗原市の指定された場所で3回にわたり計約3500万円を男に手渡したということです。

男性は男と連絡が取れなくなったことから不審に思い、被害に気が付いたということです。

警察は、公共機関や官公庁などを名乗って金を求めるのは詐欺だとして注意を呼び掛けています。

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