電話でお金の話が出たら詐欺! 1000万円超える特殊詐欺被害相次ぐ

県内で被害総額が1000万円を超える特殊詐欺の発生が相次いでいます。県警は電話でお金の話が出たら詐欺を疑うよう注意を呼びかけています。

被害にあったのは奈良市の70代の男性と桜井市の60代の女性です。警察によりますと奈良市の男性は去年12月、携帯電話にNTTファイナンスを名乗る自動音声から支払いに関する連絡を受けました。この後、個人情報保護委員、内閣サイバーセキュリティセンター、神奈川県警を名乗る男から次々とうその電話を受け、未払金や示談に備えた保険の加入、裁判を起こされた時の解決金、などの名目で電子マネー80万円分を含むあわせて1530万円をだまし取られたといいます。

また桜井市の女性は、去年11月、NTTドコモを名乗る男から「あなたの電話番号は犯罪に使用されている」という、うその電話を受けました。その後、警察や東京地検を名乗る男からの「資金が凍結される可能性がある」という指示に従い、現金を引き出して手元に保管した後、1月21日、「お金を押収するので自宅の郵便受けに置いてほしい」と言われ、現金1000万円をだまし取られたということです。

警察は特殊詐欺の手口は頻繁に変わるため、電話口でお金の話が出たら詐欺を疑うよう強く呼びかけています。

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