NEC子会社の社員が過労死 裁量制適用され業務負荷重く

 2021年にNECの子会社「NECマネジメントパートナー」(川崎市)の男性社員=当時(43)=が脳幹出血で死亡したのは過重労働が原因だとして、川崎北労働基準監督署が労災認定していたことが31日、分かった。遺族代理人の川人博弁護士らが記者会見し明らかにした。

 川人弁護士によると男性は1996年に入社し、NECのショールーム管理などを担当していた21年3月、事務所で倒れ亡くなった。あらかじめ決めた時間を働いたとみなす裁量労働制を適用され、顧客対応や予算管理など多数の業務を抱えていたという。

 労基署は死亡前1カ月に約82時間の時間外労働をし負荷が強かったと23年12月19日付で労災認定した。

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