英仏海峡を渡ろうとして溺死……14歳のシリア人少年の旅路を追う

英仏海峡では、小型ボートに乗ってフランスからイギリスを目指す不法入国者が後を絶たず、問題となっている。

2024年になってすでに5人が、仏北部カレーの海岸近くでのボート転覆によって死亡している。

犠牲者の中には、シリア出身の14歳のオバダ・アブド・ラッボさんと、兄のアイサさん(24)もいた。

なぜオバダさんのような子供がこうした状況に置かれたのかを理解するため、BBCは、ビデオやメッセージ、兄弟の親族や同行した人々へのインタビューなどから、オバダさんのシリアからの旅を再現した。

昨年5月前にシリアを出発して以来、オバダさんとアイサさんが海に向かうのはこれで3度目だった。

そのたびにオバダさんは恐怖を訴え、泳ぎ方がわからない、旅に自信がない、と言っていたという。

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