若者が維新・馬場代表ら上層部に直接もの申す!ボトムアップの提言続々 音喜多氏「考えを教えてもらう」

日本維新の会で「リバースメンター」を務める20~30代の男女5人が、同党の政策マニフェスト(選挙公約)に対する提言を取りまとめ、30日に国会内で馬場伸幸代表に提出した。

リバースメンターとは、若手や後輩が上司、先輩などに対してアドバイスや意見を言う役割を指す。同党では、政策に外部の若者の視点を取り入れることを目的とし、学生や企業経営者などを日本維新の会政務調査会のリバースメンターに任命した。

馬場代表と音喜多駿政調会長、広報担当の柳ヶ瀬裕文総務会長がリバースメンターの提言に耳を傾け、議論した。

リバースメンター代表の駒下純兵さん(30)は「政治が複雑で距離も遠く、不信感があるというのが今の状況。政策がTODOリストのようになっていて、成長戦略がストーリーになって見えてこない。どうやって日本をよくしていくのかが抽象的」と問題点を挙げた。「維新として、これで日本を成長させていくんですよみたいな強いメッセージがビシッとそろっているといい。抽象的なテーマではなくて『これを一緒に頑張りますよ』みたいなイメージで考えるべき」とした。

発信についても、リバースメンターからは「YouTubeだと長い。認知や接点を増やす感じでいうとTikTok。党としてやって、YouTubeの切り抜きとかをいっぱい上げていくと、TikTokを眺めているうちに5秒、10秒だと見てもらえる。『維新っていいやん』と思ってもらったら、YouTubeで流す。興味関心を持ってもらった人に向けてコンテンツを出しているんですけど、まず認知の一番の上の部分をどうやって取っていくか」と提言があった。

馬場氏は「皆さん方の時代を先取りしている感覚はありがたい。新しい国をつくっていくために、具体的にいろんな提言を考えていただくと、いろんな規制やや法律とかでしばられていることが多い。そういうのを緩和していきましょう、改正していきましょうと、目的を達成するためのプロセスとして、そういうことをやらなあかんという提言を上げていければ」と話した。

党のリバースメンター制度があるのはめずらしく、音喜多氏は「ジェネレーションギャップと若い人たちが考えていることを教えてもらって、それを政策に反映していく。我が党はデジタル政策に限らず、安全保障から教育までさまざまな提言をいただいた」と狙いを明かす。

駒下さんは「もっと政治との距離が近くなったらいいな、というのが20代の感覚。政治との距離を近くするのが世の中の変える第一歩なのかなと思ってるので、子育てどうこうとか政治をもっと距離を近くすることをやっていきたい」と話した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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