侵攻反対候補が有権者署名を提出 ロシア大統領選、中央選管に

31日、モスクワのロシア中央選管に大統領選立候補に必要な有権者署名を提出し、記者会見するナデジディン元下院議員(共同)

 ウクライナ侵攻に反対し、3月のロシア大統領選に立候補を表明したボリス・ナデジディン元下院議員が31日、モスクワの中央選挙管理委員会で、立候補に必要な10万人以上の有権者署名を提出した。

 記者会見したナデジディン氏は「私はプーチン大統領の政策に賛成できない」と述べて軍事作戦反対の立場を改めて表明。約10万5千人分の署名を提出したとし、中央選管は正式に立候補を認めるべきだと強調した。

 ナデジディン氏は、プーチン政権を批判し2015年に暗殺されたネムツォフ元第1副首相の元顧問。ロシアの改革派政党「市民イニシアチブ」が擁立した。陣営は20万人分以上の署名を集めたとしている。

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