維新・藤田幹事長「ええかげんにせえよ」ヤジ反撃を釈明「怒り狂っていた」「仲間のことを言われたら」

日本維新の会の藤田文武幹事長(43)が1月31日、国会内での会見で、29日の衆院予算委員会で質問に立った際、立憲民主党の米山隆一衆院議員(63)のヤジに「ええかげんにせえよ、ほんま」などと反撃したことについて経緯を説明した。

藤田氏は「さすがに僕は怒り狂っていた。自分のことはがまんできるけど、人のことを言われたり仲間のことを言われたら『そりゃちゃうやろ』ってするのは、そういう流儀で生きてきたので。思わず、テレビに映っているのをあまり意識せず『ええかげんにせえよ、ほんま』って言ってしまった」と釈明した。

関西弁ですごんだことに、後援会から苦言を呈されたといい「大変汚い言葉づかいをしたことについては事務所からも怒られましたし、後援会からも『君はもっと礼儀正しくやるべきだ』というご指導はいただきました」と反省した。

1月29日の衆院予算委では、政策活動費について岸田文雄首相(66)に質問していたところ、米山氏など複数の議員から「馬場さん!」「馬場もやってるだろう」「おまえらは勝手にやれ」などとヤジを飛ばされたという。「ずっと言うてるわけですよ。ブツブツブツブツ言うてて…ありもしないことを。後ろでブツブツ言われたら気になりますよ。邪魔なのでやめていただきたい」と、米山氏の名を挙げた。

同日の衆院予算委で、先に質問に立っていた立民の山井(やまのい)和則衆院議員(62)からは、謝罪を受けたことを明かした藤田氏は「山井議員や大西(健介)議員の主張に賛同できることも多く、引用してそれを進めていくべきだと割と論理的な質疑をさせていただいたという自負もある。それを踏まえて、山井さんからは後の質疑に対して妨害に近いそういうことは不適切だったことや事実に基づかないヤジについては控えるべきだという謝罪は正式にいただいた。党内で厳重注意をしてくださるような対応には感謝している」とした。

藤田氏は「私は維新の会きっての上品な議員としてですね、礼儀正しい議員として認知されているものですから…」と話し、記者団の笑いを誘いながらも「ヤジを言うのはいいけれども、予算委員会とかは質疑の質を高めるべき」と主張した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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