ゆうさり、3カ月連続配信ラストにミニアルバム『ほとり』リリース 「輪」ライブ映像公開も

niikawa rikoによるソロプロジェクト ゆうさりが、3カ月連続リリースの締めくくりとして、自身2枚目となる音源集『ほとり』を本日1月31日にリリースした。

今作には、朴訥とした弾き語りから深い歪みのバンドサウンドまでを録音。季節や時間、それに関わる風景を丁寧に切り取り、揺れ動きながらも暖かさと強さを心象として残す全6曲を収録した。ゆうさりの今、普遍、より深層を知ることができる音源集となっている。

あわせて、収録曲「輪」のライブ映像も公開。リリース後には、別楽曲のMVも公開予定だ。

<ゆうさり セルフライナー>
ほとり/畔/陲/熱り/辺り......境目、きわ、水辺。はずれに。そのかたわらに、その果てで。6曲を見渡して、ほとりという言葉が緩やかに貫いていることを思い、タイトルとしました。
ゆうさりという名前で音楽をし、初めての音源集「由来」でやりたかったことは、わずかなことがわずかなまま、だけど作った波がどこまでも打つような、そういうことでした。1つのことを喋って、10のことを思い起こすようなものにしたかった。
そして今回の「ほとり」では、なるべく色々な面から1を切り出して、沢山集めて詰めるようなことをしてみました。自分の作るものをどう渡したいのか、景色をそのまま頭に被せるようなことはどういうことか、新しく好きになった音楽はどんなふうになっているか。書いた詩と作った音はきちんと空気を抱きかかえているか。そしてそれは身体の中のことか、外のことか。匂いのする眩しさのある、その場所で吸って吐いた時と同じ感覚になるようなものへ、景色をなるべくそのままうつしとる気持ちでつくりました。
百日は、あめの昼ときれいな夕方、貫かれている季節の境目。朝の清冽は、静かに感覚が結晶する、真冬の朝のきわ。揺り籠は、よく晴れた夜、湖と眠りの中を行き来する夢の水辺。みなし児とはこぶねは、もっと深い真夜中のはずれ。輪は生まれてからの光、あたたかさ、生きた果てにあって、いつもそばにあるそれ。ほとりは、そんなふうに生まれたひとやみた夢、移った季節のはずれに残る余熱。一人一人のあらゆる時間に、関係に、感覚に、頭や体や心によせて。あらゆるほとりによせて。

(文=リアルサウンド編集部)

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