サウジアラビア、移籍市場における支出額に大きな変化? 今冬は夏に比べ97.6%減少

移籍市場におけるサウジアラビアの冬の支出が、夏に比べ激減していたようだ。30日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

昨今の移籍市場での主役となっているサウジアラビア。今シーズンの開幕前には、レアル・マドリードから元フランス代表FWカリム・ベンゼマ、パリ・サンジェルマン(PSG)からブラジル代表FWネイマールがサウジ・プロフェッショナルリーグに新天地を求めるなど、莫大な資金をもとにサッカー界を席巻しているが、『マルカ』は今冬のある変化を指摘した。

同紙によると、夏の移籍市場ではリーグ全体で合計9億5000万ユーロ(約1521億円)もの大金が投じられていたものの、今冬は合計2300万ユーロ(約37億円)まで減少した模様。1月のマーケットはシーズン中であるため、夏に比べると動きが少ないことが特徴であるが、41分の1(2.4パーセント)までの減少は、非常に大きい減り幅だ。

また、今冬の代表的な加入者については、セビージャからアル・シャバブにやってきた元クロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチらを紹介。対して、サウジアラビアを去った代表的な選手として、アル・イテファクからアヤックスに加入したイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソン、アル・シャバブからニューウェルズ・オールドボーイズに加入したアルゼンチン代表MFエベル・バネガを挙げている。

一方、サウジ・プロフェッショナルリーグの衰退については明確に否定。登録メンバーが25名に拡大されること、外国人選手の登録が現在の8名から将来的に10名となることを根拠としながら、「ヨーロッパは満足に浸ってはならない」と危機感を示した。

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